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小|中|大|引き留めようとする、彼らの手を振り解き
決して振り返る事なく、今日まで剣を握り続けてきた。
「……」
歩みを止め、振り返ったその先に
後悔など微塵もなく、私の生き方はこれで良かったと
心からそう思えるのだから、踏み止まる必要は何もないというのに
「___アンタ、何でこんな所まで来るんですか。」
男はいつだって、私の邪魔をしに来ては
「まだ返事…貰ってねェからなァ」
振り解いた筈のその手で、ふたたび私の腕を掴む。
「(返事…ね、)」
そんなの…わざわざ聞かなくても、分かるというのに
こんな所まで足を運び、死期の近い人間にそんな言葉を掛けるアンタも
「いいですよ」
「死ぬまで側に居て…愛して下さいよ。」
その思いを汲み、仮初の答えを出す自分自身も
何もかもが悪い夢のように思えて
「あァ…生涯テメェだけを愛してやらァ___」
この現実が一夜の夢である事を、ただただ願う。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
***
毎週水曜、土曜更新予定。執筆状態:更新停止中
決して振り返る事なく、今日まで剣を握り続けてきた。
「……」
歩みを止め、振り返ったその先に
後悔など微塵もなく、私の生き方はこれで良かったと
心からそう思えるのだから、踏み止まる必要は何もないというのに
「___アンタ、何でこんな所まで来るんですか。」
男はいつだって、私の邪魔をしに来ては
「まだ返事…貰ってねェからなァ」
振り解いた筈のその手で、ふたたび私の腕を掴む。
「(返事…ね、)」
そんなの…わざわざ聞かなくても、分かるというのに
こんな所まで足を運び、死期の近い人間にそんな言葉を掛けるアンタも
「いいですよ」
「死ぬまで側に居て…愛して下さいよ。」
その思いを汲み、仮初の答えを出す自分自身も
何もかもが悪い夢のように思えて
「あァ…生涯テメェだけを愛してやらァ___」
この現実が一夜の夢である事を、ただただ願う。
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作者名:雫 | 作成日時:2023年11月1日 0時