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小｜中｜大｜黒い本。


それは、ツイステッドワンダーランド内でまことしやかに囁かれる噂話。


曰く、その本は家族に虐待されて亡くなった子どもの呪いである。


曰く、仲間だと認識されたら取り込まれてしまう。


さて、その噂はナイトレイブンカレッジにも勿論届いていて。真っ先に、(名前)への確認が行われた。




「(名前)、お前黒い本とか見てないよな？」


『……黒い本。あ、図書室にあったあれ？』




何事もなく言ってのける(名前)に、皆が一斉に詰め寄る。




「大丈夫だったか！？」


『ぇ、うん。気付いたら、無くなってて』




皆の様子に、何かを感じたらしい(名前)が詳細を聞く。


噂を聞き終わった後、(名前)は『そっか』と呟いた。


それから少し考え、皆を見渡して。




『……私には、皆がいるしね』




そう笑う(名前)は、とても幸せそうであった。








花咲病の少女のお話。【ツイステ】←作者の別の小説です。


醜い少女 4 【短編集】【ツイステ】←前作です。




ATTENTION


○上の説明文とは三割ほどしか関係のない短編集です


○愛され


○not原作沿い執筆状態：続編あり(完結)