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「じゃあ、俺らは外で待っとくから」
そう言って、ジャックくんたちは植物園の前で止まる。
抱っこしていた男の子を地面に下ろせば、「まま」と少し覚束無い足取りで私の手を握りに来る。
その手を握って、私は植物園の中へと足を進めた。
「しょくぶつえんだ！ぱぱもね、よくしょくぶつえんでさぼってたんだって！」
『ふふ、そっか』
「きれー！」
男の子の言葉に、やっぱりこの子たちの父親はレオナさんなんだと確信した。
私の腕から、植物園の中で飛んでいた蝶に手を伸ばす女の子。目が、きらきらと輝いていた。
レオナさんを探して植物園を歩けば、温帯ゾーンでレオナさんは寝転んでいた。耳と尻尾が、ゆらりと揺れる。
『レオナさん』
「……Aか。……そいつらは何だ？」
小さく呼びかけると、身体を起き上がらせながらレオナさんは私を見る。
手を繋いだ男の子と抱っこした女の子を見て、怪訝そうに眉を潜めた。どう言えばいいのか迷って、少し口籠る。
男の子が、繋いだ手を離してレオナさんへと駆け寄った。
「ぱーぱ！抱っこ！」
「……パパ？……抱っこか？」
目を丸くさせたレオナさんは、戸惑いつつも男の子を抱き上げる。
その慣れた手つきに驚いていると、レオナさんは気まずそうに目を逸らして答えた。
「甥がいて慣れてるんだよ。……で、説明はしてくれるだろ？」
『はい。……驚かないで聞いてくださいね』
私はそう前置きをして、この子たちと会ったときのこと。この子たちの親についてを話すことにした。
レオナさんは私の話を最後まで聞いて、小さくガルルゥと唸る。
やっぱり、嫌だったかな。
『……私と結婚してる、って言われても困りますよね』
「……なんでそうなるんだよ」
俯いてそう言えば、頭にレオナさんの手が乗せられる。じわりと、涙が浮かんできた。
少し乱雑に頭を撫でられ、頭を上げると。分かりにくいけど、頬と耳が赤くなったレオナさんがいた。
レオナさんは何かを迷っているように視線を彷徨わせ、それから私を真っ直ぐに見つめた。
「……お前と結婚しているのは嬉しい、子どもが出来てるのもな。でも、それを今のうちから知るのはちょっと嫌だと思ったんだ」
私の頭を撫でながら、レオナさんが呟く。
それって。
だんだんと赤くなっていく頬を見て、レオナさんが笑った。
「好きだ、A。……こんなタイミングで言うはずじゃなかったんだけどな」
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
