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「覚えてるに決まってるでしょ」




私の涙を拭って、イデアさんが目を細める。当然だと言わんばかりの言い方に、また目元が熱くなった。


そんな私の頭を優しく撫で、オルトくんは微笑む。


二人は、私を真っ直ぐ見て声を揃えた。




「誕生日おめでとう」


『……ありがとう、ございます』




今日のことも。それから、あの日のことも。それを込めて、深く頭を下げる。


イデアさんは私の頭をぽんぽんと叩いて、オルトくんはもう一度「おめでとう!」と笑って。下がっていった。


入れ替わりに、ポムフィオーレの三人が前へと歩いてくる。


美しい所作で歩いてきた三人は、私にプレゼントを差し出した。


ルークさんは、可愛い入れ物の……何だろ。クリームかな。




「ふふっ、これはハンドクリームさ。君の美しい手を、更に美しくさせておくれ」




そう私の手にハンドクリームを握らせ、ルークさんはぱちんとウインクをした。その様になった動きに、少しだけどきっとしたのは内緒。


ルークさんは私の手を最後に一度だけ握り、恭しく頭を下げた。




「君が生まれた奇跡に感謝するよ」


『ふふっ、ありがとうございます』




大袈裟な言い方に、少しだけ笑いが漏れた。


ルークさんが下がると同時に、エペルくんが前にやってくる。その手には、小さく揺れるイヤリングが。


この間の可愛いものとは違い、黒くて少し大人っぽいもの。




「僕からのプレゼントは、これ。つけてくれると、嬉しい……かな」


『エペルくん、ありがとう。……ちょっと待って』




照れたように笑うエペルくんにそう返し、私はイヤリングを手に取った。


既に付けていたイヤリングを外して、無くさないようにポケットに仕舞う。そこに、貰ったイヤリングをつけて。


ネックレスと合わさって、かなり大人っぽい雰囲気になったのでは。そうエペルくんを見ると、頰を染めて私を見つめていた。




『エペルくん、綺麗?』


「……うん、すっごく綺麗」


『ふふっ、だよね。ありがとう』




イヤリングを摘んで首を傾げると、エペルくんは小さく首を縦に動かす。


微笑んでお礼を言うと、エペルくんは「うん」と笑った。




「……アタシからはこれよ。誕生日おめでとう、A」


『わぁ、こんなに沢山良いんですか?……ありがとうございます』




エペルくんと入れ替わりにヴィルさんが渡してくれたのは、沢山の入浴剤。


この間、興味があると言ったのを覚えてくれていたのだろうか。

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- 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません?……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか?最高楽しい幸せ癒しです! (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女!?!?まどマギですか!?!?!(覚えてない) (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます!! (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ鍋 | 作成日時:2020年10月23日 0時

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