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「次は俺たちだな！」
「カリム、走るな」
カリムさんは笑顔で私の元へ駆けてくる。その際に少しこけかけて、隣のジャミルさんに渋い顔で注意されていた。
それに思わず笑みを零せば、カリムさんも嬉しそうに笑う。
その様子を見て、ジャミルさんは「仕方ないな」という風に息をついた。
「カリム、プレゼントは？」
「ちゃんと持ってきたぜ！……俺らからは、これだ」
笑ってカリムさんが私の手の中に、ころんと何かを置く。
それは綺麗な光沢を放つ小さな石が連なった、ネックレス。その輝きに息を呑むと、カリムさんが私の首に手を回す。
丁寧に私の首にかけられたネックレスは、小さく揺れた。
「宝物庫にある宝石の中で、これが一番良さそうだったからさ」
『……宝物庫……聞かなかったことにします』
「これだと、ずっとつけてられるだろ？」
『そう、ですね』
レオナさんと同じで、ちょっと……どころじゃなくかなりお高いものなのだろう。
小さく呟くと、カリムさんが笑った。……ずっと。
確かに、なんて思いながらネックレスを触る。宝石が、きらりと光った。
「宝石にも意味があるらしくて、その宝石の意味は愛情なんだ」
『……愛情』
「あぁ」
思わずおうむ返しをした私に、二人が優しく笑う。
それが何だか温かくて、くすぐったくて。頬が、熱くなるのがわかった。
そんな私の頭を二人が撫でる。その優しい手つきに、また胸がくすぐったくなった。
「じゃあ次は拙者とオルトから。……お誕生日おめでとう、A」
少し早足で私に近づいたイデアさんは、同じように早口で告げる。……名前、初めてかも。
イデアさんが私にくれたのは、紙袋に入ったゲームと。そのゲームのカセット。
私が目を丸くさせると、イデアさんは目を逸らしたまま、ぼそぼそと話す。
「い、いらなかったら捨ててもいいよ」
『いらなくないです。……嬉しい』
それは、あの日に一緒にやったゲームであったり。あの日に部屋にあって、私が興味を示したゲームだった。
覚えててくれたのか、と胸が熱くなる。
私の目がゆっくり潤んでいくのに気付いたのか、イデアさんとオルトくんが慌てたように声を出した。
「ど、どっか痛い？」
「僕が調べようか？」
『いえ、その。……あの日のこと、イデアさんたちが覚えててくれたのが、嬉しくて……』
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
