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未来のあの子 ページ18

クロ夢




Y




この学園では、兎にも角にも事件が絶えない。


軽い口論であったり、魔法を使うような喧嘩であったり。その度に、必ず一人は被害を被るのだ。


ただまぁ、今回の事件を起こした人には流石に同情せざるを得ない。


どちらかの暴発したユニーク魔法に当たってしまったのは、Aちゃんであったのだから。




「……駄犬ども、仕置きの時間だ」




額に青筋を浮かべたクルーウェル先生が、そう言って二人を連行していった。その後ろに学園長も続く。


共に側にいたエーデュースが、慌ててAちゃんに駆け寄った。


魔法が当たってしまったAちゃんは、白い煙に包まれて姿が見えない状況で。





『……ん……ぁ』


「Aちゃ……ん?」




数分後。やっと煙が晴れ、Aちゃんの姿が見えたが。


そこにいたのは、少し大きめなシャツだけを着たAちゃん。否、ちょっと違う?


Aちゃんの面影はあるものの、少し大人っぽくなっていて。……まさか。


私は一つの仮説を証明するために、未だ事態が把握出来ていないであろうAちゃんの元へ駆け寄った。




「……あの、貴女は何歳……ですか?」


『……私?……えっと、二十六歳……』




いきなりの質問に困惑した表情をしつつも、Aちゃんはゆっくりと答えた。


かと思えば、私を上から下までじっくりと見て。嬉しそうに笑う。




『今日だったのかぁ。……十年前のユウも、可愛いなぁ』


「ふぁ!?」




今日、十年前、という単語について尋ねる前にAちゃんの腕の中に引き寄せられてしまった。


身体にあたる、豊満で柔らかい感触。思わず、変な声が出てしまった。


側にいたエースたちが、一斉に目を逸らす。どうしたのかと視線で問えば、そっぽを向いたままデュースが震える声で告げた。




「そ、その。……下着が、見えている……んだが」


『え?……あぁ、本当だ。エースもデュースも、十年前はこんなに初心だったのにねぇ』




少し間延びした声で、Aちゃんが笑う。


視線をずらすと、下着がギリギリ隠れるほどの丈しかないシャツからしなやかな腿が覗いていた。思わず息を呑むと、Aちゃんが私の頭をゆっくり撫でる。


エーデュースが「誰か呼んでくる」と、立ち上がった。




「……Aちゃ、さん」


『Aで良いよ、ユウ。……どうしたの?』


「……これ、指輪……?」


『……うん、そうだよ。大切な人から貰った、とっても大切なもの』

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- 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません?……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか?最高楽しい幸せ癒しです! (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女!?!?まどマギですか!?!?!(覚えてない) (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます!! (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ鍋 | 作成日時:2020年10月23日 0時

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