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「生徒のユニーク魔法が暴発しちゃったらしくてね」
二人の子どもを上手くあやしながら、大人の私が微笑む。
私は『いえ』と首を振って、視線を宙に彷徨わせた。何を話せば良いのだろう。
ぐるぐると考えていると、彼女は「ここら辺で良いかしらね」と笑って、ゆっくりとその場に腰を下ろした。
レオナさんたちから少し離れた、広い場所。
「……驚いたでしょ？いきなり子どもが来ちゃって」
『……はい、だいぶ吃驚しました』
「あはは、だよね」
床に寝転び出した子どもたちの頭を撫でつつ、彼女は優しい眼差しで私を見つめた。
私は何か言おうとして、けれど何も言えずに口籠ってしまう。
聞きたいことは、沢山あるはずなのに。
「不安なこととか、多分いっぱいあると思う。……私もそうだったしね」
『……不安。……確かに、ちょっと不安です。……レオナさんと私は、釣り合うのかな……って』
「あぁ。……ふふっ、大丈夫よ」
そう。レオナさんは国の王子だし、格好良いし、頭だって良い。
けど、私は。そんな内心を吐露すれば、彼女は更に笑みを深くして私の頭に手を伸ばす。
優しく髪を撫でられた。
「そんなこと気にならないくらい、いっぱい愛してもらえるから」
そう笑う彼女は幸せそうで。羨ましいと思った。
でも、そっか。……未来の私が言うなら、間違いないのかな。
「……おいA、そろそろ帰るぞ」
「ん、もうそんな時間？……ごめんね、もうちょっとお話したかったんだけど、そろそろ時間みたい」
向こうで話していた大人のレオナさんが、彼女を呼びにくる。
それに返事をして、彼女は私に笑顔を向けた。
「……じゃあね、A。……あ、一つだけ言っておくね」
大人のレオナさんと彼女、それから子どもたちは手を繋ぐ。
ぼそぼそと呪文のような声が聞こえ、次の瞬間には四人の身体が光り出した。
彼女は、思い出したかのように笑って私に告げる。
「貴女は、貴女が思っている以上に愛されているんだよ」
彼女はそう言って、光に包まれて消えてしまった。
そのあと、私とレオナさんの関係がどう変わったかなんて。言う必要もないだろう。
この子誰の子ーー完ーー。
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
