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『……行きたい』


「ん、じゃあ約束。……ハーツラビュルからのプレゼントは、これで終わり。次はどこ行くんすか?」




こくこくと頷くと、エースくんが私の小指と自分の小指を絡めた。


『約束』と、そう笑えば。エースくんはくしゃりと笑って、私の頭を撫でた。……今日は、よく頭を撫でられるなぁ。


そう私がぼんやり考えていると、次はレオナさんたちが前に出てきた。




「俺からはこれっす!……はい、どーぞ」




ラギーさんが私に手渡したのは、丸い瓶に入ったお菓子。瓶も、リボンが巻かれていてとても可愛い。


お菓子は、薄い茶色で長方形の形をしていた。


これは、何のお菓子なんだろう。


首を傾げながら瓶を見回すと、白い文字できゃらめると書いてあった。……初めて聞いた名前だ。


私は少しわくわくしながら、ラギーさんに頭を下げた。




『ありがとうございます。大切に食べます』


「良いんすよー。誕生日、おめでとうっす!」




そうひらひらと手を振って、ラギーさんは少し下がる。


ラギーさんと入れ替わるようにして、ジャックくんが前に出てきた。


その手には、とても小さい植木鉢を持っている。植木鉢の中には、これもまた小さなサボテンがちょこんと植えられていた。




「俺からは、これだ」


『これ、サボテン?……小さくて、可愛い』


「あぁ。水やりはしないといけねぇけど、育てやすいからどうかと思って」


『ん、部屋にも緑が欲しいなーって思ってた。ありがとう』


「そうか、なら良かった。もし育て方で分かんねーところとかあったら、聞きにこいよ」




土の中でちょこんと存在を主張する小さな緑は、とても可愛らしく。指でつつこうとすると、ジャックくんに止められた。


棘があるから、触ると痛いんだって。


こんなに可愛いのに、と呟くとジャックくんが苦笑した。




「棘がないやつもあるが、そっちの方がお前っぽい気がした」


『私?』


「あぁ。……初めて会ったときのな」




そう言われて、じっとサボテンを見てみる。


……ジャックくんからは、私がこう見えていたのだろうか。小さくて、自分を守るように棘を出していた様に。




「最初に会ったとき、俺が悪く言われるから……とか言ってただろ。俺を守ろうとして、突き放す様に」


『……うん。……何か、懐かしいね』




そんなに時間は経っていないはずなのに、もう随分昔のことに思える。


それだけ、皆と過ごす時間は濃くて楽しかったから……かな。

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- 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません?……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか?最高楽しい幸せ癒しです! (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女!?!?まどマギですか!?!?!(覚えてない) (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます!! (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ鍋 | 作成日時:2020年10月23日 0時

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