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D.C
Aさんにユニーク魔法を暴発させた生徒を、クルーウェル先生と共にこってり絞っていた時。
トラッポラくんが、部屋の扉を勢いよく開けた。中の様子を見て少し震えていた気がしましたが。気のせいですよね。
「学園長、クルーウェル先生。……なんか、大変なことになってるんでちょっと来てください」
そう話すトラッポラくんも事態の把握が出来ていないらしく、頭の上に？が見えていた。
取り敢えず、生徒を解放してクルーウェル先生と共にトラッポラくんについて歩く。
しばらく歩くと、何人かの生徒たちが一つの場所に集まっていた。中心にいるのが、Aさんなのだろうか。
少し遠くから眺めていると、どうやらAさんはフェルミエくんを抱きしめているようだった。
『エペルも可愛いね』
「Aさ、ん。……その、む、胸……当たって」
Aさんは、フェルミエくんの小さな頭をその胸に抱き抱えていた。遠くからでも分かるほど真っ赤になったフェルミエくんの耳。
可愛いねぇ、と犬を扱うかのようにAさんはフェルミエくんの頭をよしよしと撫でる。
Aさんの格好は、正直男子校でして良いものとは思えませんが。……黒いレースが見えたのは、気のせいだと思いたいですね。
私は小さくため息をついて、生徒たちをかき分けていく。
Aさんはフェルミエくんから手を離し、ゆっくりと顔を上げた。宝石のように輝く黒と、目が合う。
『ディア』
彼女の目が、嬉しそうに細められた。蕩けたような表情を浮かべたAさんは、蜜のように甘い声で名前を紡ぐ。
じゃれつくように私の腕に自分の腕を絡ませたAさん。柔らかい感触が、腕に当たる。
私は、今の状況に困惑していた。あまりにも無防備すぎでは？と言うか、どうして名前を？
疑問が浮かんで消えて、また浮かんで。私は、何とか声を出す。
「……Aさん、どうして名前を呼び捨てに？いつもはクロウリーさんと呼んでいるでしょう？」
『何で、って』
戸惑う私を他所に、Aさんは少し考える素振りを見せて。どこか幸せそうに、目を細めた。
名前呼びだけではなく、敬語まで取れていますね。……ユニーク魔法の影響ですか。
一人で頷いていると、Aさんは私の目を真っ直ぐ見つめ笑った。その笑みが妖艶で、色っぽくて。
思わず、どきりとしてしまった。
『……だって、私もクロウリーだもん』
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
