何でもある日 ページ3
「Aー、ユウー。明日何でもない日のパーティーやるけど、くる？」
とある日の放課後。
ユウちゃんと帰りの準備をしている時、エースくんたちがそう声を掛けてきた。
何でもない日のパーティーは、何度か行かせてもらったことがある。お菓子も美味しいし、楽しかった。
けど。
『私は、明日は遠慮しとこうかなぁ』
「Aちゃん、何か用事？」
『ん、用事ってほどでもないんだけどね』
隣から聞こえるユウちゃんの疑問に、ゆるりと首を振る。
じゃあ何で？と三人が首を傾げた。
私は笑って、『実はね』と話す。
『明日、誕生日なんだ。……確か、何でもない日のパーティーは誕生日の人は行っちゃ駄目でしょ？』
「……は？」
たっぷり五秒ほどの沈黙の後。
エースくんが、地を這うような低い声を漏らした。
ユウちゃんが困惑した表情で、また首を傾げる。
「……Aちゃん、言ってよ！プレゼントとか何も用意してないよ！？」
『え、大丈夫だよ。プレゼントなんて、もらったことないし……あ、これも忘れた方が良い……こと？』
慌てたように叫ぶユウちゃんに答え、はっと気付く。
エースくんたちから教えられた、忘れた方が良いこと。それに、このことも入っているんじゃないかな。
そう思いながら私が首を傾げると、エースくんたちはうんうんと首を振る。
「誕生日は、祝ってもらうものだからな。……と言うことは、明日の何でもない日は何でもなくなく……なく……ない日？」
「何で増やした？普通に何でもある日で良くね？……リドル寮長に言っとくから、明日来いよ。誕生日パーティーするからさ」
『誕生日パーティー……。私の？』
デュースくんが何やら唸って、その頭をエースくんが叩く。
そのまま二人は私を見て、にっこりと笑った。
誕生日パーティー、と言う台詞に少し戸惑いの声を上げれば。
「当たり前じゃん。他に誰がいんの？」
「楽しみにしててね！」
「他の寮の人たちにも、声を掛けてみよう」
三人が、そう優しく笑った。
何だか胸がぽかぽかして、不思議と温かい気持ちになる。
漏れる笑いを隠すように手で覆えば、ユウちゃんが笑って私を見る。
「Aちゃん、明日絶対に来てね。約束だよ？」
『うん、約束。……どうしよう、嬉しすぎて笑っちゃう』
ユウちゃんの言葉に頷いて、両手で顔を覆うと。
エースくんたちに、頭を撫でられた。
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
