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A.T
そうと決まれば、と俺は携帯を取り出す。
メッセージツールを開いて、文字を打ち始めた。
エースA、明日誕生日らしいんすけど
取り敢えずそう打ち込めば、たちまちのうちに既読が増えていく。
その速さに、思わず吹き出してしまった。
ユウが俺の携帯を覗き込んで、柔らかく笑う。
「皆、Aちゃんのこと好きなんだね」
「だな」
筆頭はお前だけど、と心の中で呟く。
それでも余計なことを思ったのは伝わったようで、軽く脛を蹴られた。痛いわ、馬鹿。
さて、開いた携帯からはぴこんぴこんとひっきりなしに通知を知らせる音が。
その内容に一通り目を通して、俺は再び文字を打つ。
エース俺だって今知ったんすよ!!!で、明日うちで誕生日パーティーするって言いました!!!
そう打って数秒後に、リドル寮長から「よくやったね」とスタンプが。
あの人、最近スタンプで楽するってこと覚えちゃったからなぁ。
俺が苦笑していると、デュースと話していたAが携帯を覗き込む。
それから、投下されていくメッセージに目を輝かせた。
「A、これ以上はネタバレになるからダーメ」
『あっ、うん。……楽しみにしてる』
心の底から楽しみだという顔をして、Aは笑った。
その顔に、少しほっとする。
あの家族の洗脳は、随分解けたみたいだから。
思わずAの頭を撫でると、幸せそうに目が細められる。
『誕生日、が。こんなに楽しみなの、初めてかも』
「じゃあ、これからは毎年楽しみになるようにしてやるよ」
そう言えば、Aはきょとんとした表情を浮かべ。それからふにゃりと笑った。
その笑顔に、胸が温かくなる。
Aは嬉しそうに笑ったまま、『そっか』と呟いた。
『毎年、お祝いしてくれるんだぁ』
「……当たり前だろ」
『卒業して、離れ離れになっても？』
「おう。……友だちなんだしさ」
『……うん。そうだね』
友だち、友だちかぁ。
幸せそうに呟くAを見て、絶対に毎年誕生日をお祝いしてやろうと心に決めた。
取り敢えず、明日は盛大に祝ってやろう。サプライズは、ちょっとトラウマがあるからなぁ。
なんて思いながら、携帯で誕生日プレゼントの候補を探すことにした。
『あ、じゃあ。私、先に帰ってるね。……明日、楽しみにしてる』
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
