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お人形、そう呼ぶのに相応しい姿をしたAちゃんはくるりとその場で一回転した。
頭の上にはヘッドドレスと呼ばれる飾りと、本物のような黒い耳。先ほどの狼の耳とは違って少し小さめで、可愛かった。
じー、と耳を凝視する私に気付いたのかAちゃんはこてんと首を傾げて。
『……にゃー？』
なんて、笑った。やめなさい、死者が出る。
にこにこと笑いながら私を見るAちゃんが可愛くて、思わず頭を撫でてしまった。
それに気持ちよさそうに目を細めるものだから、この子の前世は猫なのだろうか？と思ったり。
最後に、またくるりと一回転して。Aちゃんは、違う衣装を探しに行った。
「今のにゃー、誰か撮りました？」
「僕が撮ったよ！」
「後でください」
そんな会話を交わすこと数分。廊下の方から、嬉しそうに駆けてくる音が。
その足音は談話室の前で止まり、ばんっと勢いよく扉を開けた。
勿論、足音の主はAちゃんで。Aちゃんの衣装は、魔女のようだった。
黒いマントと帽子。それから黒色とオレンジ色のワンピース。手には箒と、何故かもう一つの衣装を持っていた。
ちなみに、帽子の上には先ほども種類の違う猫耳が。どこかグリムを思わせる色合いをしていた。
『ユウちゃん、ハロウィンでこれ一緒に着よ？』
少しだけ息を切らして、Aちゃんが私に衣装を渡す。それは、Aちゃんが着ているものの色違いのもので。
私が首を傾げると、嬉しそうにAちゃんが言う。
『この衣装だけね、二つあったんだ。だから、ユウちゃんとお揃いで着れるでしょ？』
そう笑うAちゃんは、私が断るなんて思ってもいないような雰囲気で。勿論断らないんだけど。
なんだか、心友のような感じがして嬉しくなった。
私は頷いて、Aちゃんから衣装を受け取ると。Aちゃんは嬉しそうに目を輝かせた。
その表情に胸が温かくなると同時に、頭を撫でたくなる欲求が顔を出す。それをなんとか抑えて、私はAちゃんに笑い返した。
「そうだね、じゃあお揃いにしよっか」
『うんっ！』
そう浮かれる私たちは、ハロウィン当日に何が起きるかを。まだ知らなかったのだ。
スケアリー・モンスターズーー完ーー。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー
マジモンに絡まれる話は、イベストが全部終わったくらいに書くつもりです！
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
