・イメ画あり ページ28
「……取り敢えず部屋に戻るか」
『あ、はい。……でもジャミルさん、そっち壁……あ』
こほんと咳払いを一つして、ジャミルさんは歩き出したのだが。向かって行ったのは壁で、鈍い音が廊下に響いた。
額を押さえ呻きつつ、ジャミルさんは方向転換してスタスタと歩き出す。その耳は薄らと赤くなっていた。
勿論、それを指摘すれば怒られてしまうので心の中で笑うだけに留めておく。それでも疑わしげに見られてしまったが。
「連れてきたぞー！」
バタン、と勢いよく扉を開け。カリムさんが先に入る。その後にジャミルさん、私と続いた。
真っ先に動いたのは、サバナクローの人たちだった。
「やっぱり転寮するか？」
「それが良いっすね。だって耳生えてるし」
「ていうか、それ狼の耳だろ？お揃いだな」
レオナさんたちが笑いながら私に何かを書かせようとして、ジャックくんが嬉しそうに笑う。
それ以外の人たちも、徐々に私の元へと集まってきた。
「ノースリーブ？……え、死者でない？」
「可愛さの暴力」
「え、狼？……可愛さしかねぇわ」
「あぁ、素晴らしい。羊の皮を被った狼という言葉があるが、君は全くの真逆だね。正に狼の皮を被った羊！微笑ましい姿に、皆が思わず笑顔になることだろう。ボーテ、百点！」
ユウちゃんが真顔で何やら呟いて、その隣ではエースくんたちが目元を抑える。
ジャミルさんが何やら思いついたと言う顔をして、私にぼそりと耳打ちした。
「……A、皆は君のことを怖くないみたいだ。一つ、脅かしてやったらどうだ？」
『脅かす……はいっ』
にやりと笑ったジャミルさんに頷いて、私は皆の元へと駆けていく。
なんだなんだ、と視線が集まった。
私は自分が出来る精一杯の怖い顔をして、指を曲げる。狼のポーズをして、皆に告げた。
『可愛いとか言ってたら、食べちゃいますよ！がおーって！』
凄く小さな子どもでも見るような目をされた。解せぬ。
次の衣装に着替えに行こう。うん。
五着目。イグニハイドの衣装……のはずだったのだけど。
パンプキンの被り物をするからと、満場一致で却下になってしまった。鎧に少しだけ興味があったのは内緒だ。
植物女子メーカーさまで作成させていただきました。
私は夢主ちゃんは大体こんな子をイメージしています。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3389人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
