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R.R
正直、ジェイドがここまでポンコツだとは思っていなかったね。
Aに対して、本当に愛おしいものを見るような目で見ておいて、バレていないだなんて。
恐らく学園にいる殆どの人は気付いてるよ、と漏らせばジェイドは焦ったように顔をあげた。……なんだ、そんな顔も出来るんじゃないか。
クラスメートの、新しい一面を知ったようで少し嬉しくなる。
「まぁ、当の本人は気付いていないようだけれど」
「……そうですか」
慰めにならないかも知れないが、一応。
僕がそう告げると、ジェイドは「良かった」と安堵の息を漏らした。
「ジェイドは、告白する気はないのかい？」
「ありませんよ。……そんなこと、出来るわけ」
僕の問いに、ジェイドは自嘲気味に笑う。
ジェイドがどうしてそう思うかは分かっているが。考えすぎではないのか、と僕は思う。
この学園の中では鈍感な方だと自負している僕でも、二人がお互いを想い合っていることなんて明らかだ。
心配することなんて、ないと思うんだけどね。
「Aに酷いことを言ってしまったから、告白する資格なんてないってことかい？」
「！……そうですよ。知らなかったで済ませていい問題ではなかった。あの時の僕は、本当に愚かだったと今になって思います」
そう辛そうな表情で自らを責めるジェイドに、僕はため息をこぼした。そんなこと、Aはもう気にしていないだろうに。
僕はジェイドと目を合わせ、語りかける。
「ジェイドはAとどうなりたいんだい？見ているだけで満足なのかい？……なら僕は何も言わないよ」
そう言うと、ジェイドの目に戸惑いが浮かぶ。迷いと、混乱。それから、嫌だという意志。
その様子を見ながら、僕は尚も続ける。
「Aが将来、他の人と付き合って、そのまま結婚して、子どもを産んで。君の知らないところでAが幸せになっても良いのかい？」
「……それは、嫌……です」
「ならどうすればいいか、分かるんじゃないのかな」
僕の言葉を聞いて、ジェイドはハッとしたように顔を上げる。
そのまま立ち上がって、何処かへと走っていってしまった。……恐らく、実験室に。
さて、そんなジェイドがAに告白するまで後三分。
Aがその告白に返事をするまで、後四分。
嬉しそうに帰ってきたジェイドが、トレイン先生に叱られるまで後七分……といったところかな。
三センチメートルーー完ーー。
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さ - 夢主に恋愛感情持ってるやついるの草ァ…カリムはともかくレオナとか絶対分かっててあげてるだろ。 (2022年6月6日 23時) (
レス) @page17 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
麗亜 - 犬って女の子も、good booyって言うらしいです。 (2022年1月10日 17時) (レス) @page18 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - 誕生日会……最高すぎません？……素晴らしすぎて終始微笑んでるんですけど。ほかの作品も順に見てるんですが、主様。天才脳をお持ちでは無いですか？最高楽しい幸せ癒しです！ (2020年11月28日 12時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - 鬱アニメ、某魔法少女！？！？まどマギですか！？！？！（覚えてない） (2020年11月27日 0時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - チーズ鍋さん» ありがとうございます！！ (2020年11月22日 23時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2020年10月23日 0時
