病を治すはずなのに【イゾウ】

暑い…

汗が背中を伝った。寝返りをうつと着物が張り付いて気持ち悪い。
イゾウは高熱に苦しんでいた。息は浅く、顔は下手な戦闘後より赤かった。

フッと楽になった。イゾウが薄く目を開けると愛する恋人の姿。目が合うと微笑んで見せてくれた。タオルを替えてくれたようだ。

次は良い匂いに迎えられて目を覚ました。サッチがコト…と皿を置いていた。体を起こすとマルコが部屋に入ってきて、熱を測らされた。そして解熱剤を置いて、少し話して去っていった。

ああ、良い仲間を持った。素敵な恋人を持った。執筆状態：完結