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小｜中｜大｜夜の蝶が舞うように

太陽は常夜に差し

星が一線の影を落とす。


　兎は出会う

　鬼のような神と

　神のような化け物と

「君が本当に輝く場所はーー戦場(ココ)だけだよ」

　兎は血を渇望する

「戦っていれば分かるよ。本気で殺そうと思えば垣間見える、君の中のその鬼がコッチを見てる」

　兎は触れる

「止めろ団長！！それ以上その嬢ちゃんを刺激するな！」

「本気を出しなよ」

　目を覚してはいけない星人(バケモノ)に

ーー

　それは遥か彼方に光る星人(ほし)

　人の手に負えぬ神(バケモノ)

　その神(バケモノ)が今、解き放たれる。


「星人だか何だか知らねーよ。テメーと(名前)は違う」

　神は触れる

「……俺ァいま、アンタに手加減できるほど余裕ねーんで」

　人の心の髄に

「復讐？違うな……俺はテメーを、殺しにきたんだよ」

　人の心の醜悪に

「……悪いな。どうにも、てめーの首を斬っちまいそうだ」

　侍たちの中の鬼に

「そんなに執着するのなら……殺されるといいよ。君たちの信じる人に、君たちの愛する女に、君たちの大事な宝(いのち)に」

――

　吉原炎上篇終盤です。続けてオリジナル中篇、流星雨篇に入ります！執筆状態：続編あり(連載中)