渇いた兎は星に願う 二 ページ26
「どうも君を見てると、渇いて仕方ないんだ。血が沸いて仕方ないんだ」
神威がAに向き直った瞬間
銀時や月詠、神楽だけでなくボロボロの戦や新八までもがAの前に来て彼女を後ろに隠した。
「え、ちょ、皆……?」
「あらら……俺が用あるのは君たちじゃなくて後ろのお姉サンなんだけどな」
「だからだよ。この状況でAに近づかせるわけねーだろ」
神威がニコニコとして言えば、銀時は少し殺気のある眼で彼を見返した。
「せっかくこれからだっていうのに、邪魔しないでよ……殺しちゃうぞ」
神威は笑っているものの、その漂う気に殺意が混じり少し怒りが見え隠れしていた。
「辞めておけ神威」
鳳仙が日輪に支えられて立ち上がり、神威を制止した。
「貴様とて、星に牙を突き立てればその熱で焼き殺されるぞ」
「……貴方ならわかるはずですよ。そんなことを聞いたら、
空気がヒリついて冷たい風が頬を撫でる
しかし銀時たちはAの前から一歩も動かない
小さく神威のため息が聞こえた
「仕方ないね」
神威はにっこりと笑って言い
『!』
一瞬にしてAの後ろに周り彼女に勢いよく蹴りを叩きつけた
Aはとっさに腕で蹴りの衝撃を緩和するが、相殺しきれずに部屋へ吹っ飛ばされた
「かはっ!!」
『A!!』
皆がすぐさまAの元に行こうとするが、神威が足元を砕いて瓦礫を打ち上げる
その瓦礫を拳で叩いて銀時たちに打ち放った
「ぐっ!」
銀時たちが瓦礫に受け身を取る隙に、神威はAの元に行く。
「さあ、お姉さんの力、俺に見せてよ」
「ッ!!」
神威が拳を振るいAは腕でそれを受け流す。
が、すぐにまた次の攻撃の足蹴りがきて彼女はすぐに後ろへ下がった
攻撃は間を開けずに連続して繰り出され、後退すればすぐに距離を詰められる
「神威ィィィィ!!」
神楽が地を踏み込んで二人の間に割って入ろうとする
が
『!!』
間が悪くAが神威の拳を避けた所に神楽が来てしまって彼の拳が神楽に向かう
「ッ」
Aは退避した直後に足を踏み込み、神楽の体を押して神威の拳に直撃してしまう
ドゴッ!と鈍い音がしてAが壁に吹っ飛ばされた
「A!!」
「あーあ、お前もずいぶん間が悪いな。なーんて……お前はまだ、俺達の殴り合いには入ってこれないんだよ」
神威はニコニコ笑いながら教えた
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時