夜王と白銀 一 ページ3
「貴様がわしの鎖から日輪を解き放てるか、わしが奴らの絆を断ち切れるか、勝負といこうではないか」
鳳仙が兎の石像が咥える巨大な番傘を手に取ると同時に、銀時は部屋の扉に突き刺さった洞爺湖を引き抜く。
「地球人風情にこの夜王の鎖、断ち切れるか」
鳳仙が巨大な番傘を肩に担ぎ、銀時は真剣と木刀の二刀を構える。
「エロジジイの先走り汁の糸でできたような鎖なんざ、一太刀でシメーだ」
普段死んでいる銀時の赤い瞳は、今は敵意を持ってまっすぐに夜王を睨んでいた
「開けねェ夜なんざ、この世にゃねェ。この
銀時は廊下から飛び出して鳳仙に襲いかかった
『おおおお!!』
二人とも雄叫びを上げ、銀時は木刀を宝泉に振り下ろす
しかし鳳仙はそれを片手で受け止めた
「くっ」
銀時は簡単に受け取られてしまい目を見開いて、すぐにもう片手の真剣を振るった
しかし攻撃が届く前に鳳仙が銀時を強く蹴り上げた
「がはっ」
打ち上げられて銀時は吐血し、その隙に上から番傘が降ってくる
銀時が打ち落とされると共に木製の廊下が砕けて崩壊した
土煙が大きく広がり瓦礫が散乱する
「……ほう」
鳳仙の振り下ろした番傘の先で、銀時は二本の刀で傘を受け止めていた
片膝を床につき歯を食いしばって耐えながら鳳仙を睨む
「わしの一撃を受け止めたか」
受け止めたとはいえ銀時の刀は圧を受けて震えている
(ふ、ふざけやがって。だった一撃、たった一太刀受けただけで身体中から体力も気力も全部削ぎ落とされた気分だ)
汗を噴き出し目を血走らせて必死に耐える
(こいつが夜兎の王と呼ばれた男の力ってわけかい)
パチパチと上から拍手が聞こえる
「スゴイスゴイ。あの夜王相手に十秒持つなんて、こいつは面白くなってきた」
神威は兎の石像に座りながら笑って見物していた
「頑張ってよお兄さん。俺応援したくなってきちゃった」
「舐めんじゃねェクソガキ。十秒どころか天寿を全うしてやるよ。惚れた女抱いて孫に囲まれて穏やかに死んでやるよコノヤロー」
神威はそれを聞いて少し考える表情をした
「……お兄さんが惚れた女って、ちょっと気になるな。あとで教えて欲しいから死なないでね」
「ああ?誰がてめーみてェなガキにアイツのこと教えるか」
銀時は汗を大量に流しながらもAの事を言及されて青筋を浮かべて返した
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時