穿つ鉄血、黒く錆びた星屑の破片 五 ページ35
「ッ……!」
Aは一瞬動きを止めていたが、再び強く短刀を握り締めて神威に突き放った。
しかし、その手はガッと掴まれた。
「ッ……」
Aの左手を鳳仙が強く掴み、神威の首を絞める右手は阿伏兎が抑え、神楽が彼女の首に腕を絡ませ締め上げていた。
「
阿伏兎は強く爪を立て
「貴様に奴は殺させぬ」
抵抗する左手を鳳仙が抑え込み
「Aに人は、殺させないアル!!」
神楽が首を絞めながら後ろに重心をかけて体勢を崩させようとする。
そんな三人を見て神威はククッと笑った。
「ずいぶん、荒々しいな……首なんか絞めたら、死ぬんじゃないか」
「Aはこんなので死なないアル!
「クク、酷い言われ様。けど……」
神威は首を絞められ笑顔のまま、三人に抑えられるAを見る
夜兎三人に力ずくで抑えられていると言うのに、彼女は抵抗し徐々に三人を押し負かしていた
Aは足場を崩して三人を離すつもりなのか、足に力を入れて地面を割裂させる
「三人でも抑えられないんだね、君は」
神威はフッと笑って、阿伏兎と神楽を蹴り離そうとする
「三人じゃない!!」
「!」
新八の声がしてガッとAの左足を新八と月詠が抑え、右足を戦が抑えた。
「夜兎じゃなきゃ力足らずでも」
「邪魔立てくらいはできる!!」
月詠と新八が言えば、戦は
「俺は妹を狙うチャイナのクソガキを助けるためじゃねェ。Aを戻すためにやってんだ。勘違いすんじゃねーぞ」
先の戦闘で身体中が血だらけでも、Aの踏み込む力を押さえ込んでいた。
「私だってそうアル!誰がクソ兄貴なんかのためにAの首絞めるアルか!勘違いすんじゃねーぞ!!」
「ちょ、神楽ちゃん今は喧嘩してる時じゃないって!ぐ、ぬぐォォッ……!」
Aが前に足を蹴り上げようとして、新八は歯を食いしばり汗を大量に流し血眼になって抑え込んでいた。
「ぐ……」
神楽が腕に力を入れ、Aが歯を食いしばって口の端から唾液がこぼれる。
このまま絞められ続ければ必ず落ちて気絶すると、Aの本能が危険信号を出したのか彼女が全力で六人を離そうとした。
『ふぬォォォォォォ!!』
六人は雄叫びを上げ全力でAを抑え込む。
新八と神楽、戦が口を開いた。
「銀ちゃん!」
「銀さん!」
「銀時!!」
『いけェェェェ!!』
「!」
Aの頭上に影が落ちた。
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時