昼間に飲む酒は一味違う 一 ページ42
「にしても……相変わらず派手にやってるらしいな。星人がいるとはいえ、まさかあの夜王を倒しちまうなんざ。次はこの星海坊主様とやってみるか?」
「冗談じゃねェ。あんなモンただの袋叩きだ。一人じゃどうにもならなかった」
「お前はそう思っていても、俺のガキはそうは思わなかったらしい」
星海坊主は背を向けたままフッと笑った。
「奴め鳳仙の死は吉原査定の結果、己らが下した処置だとのたまわっているらしい」
Aはあの後、鳳仙を生かしたまま彼が死んだと嘘を拡散していた。
そこで彼女は神威たちがどう動くかによって対応を変えようとしていた。
嘘をついていると神威にバラされると、Aは思っていたようだが、彼女の予想に反して神威はAの作戦に乗っかるような動きを見せた。
殺したのは自分だと言い伝えることで銀時だけでなくAの存在をも隠そうとしていた。
「春雨は鳳仙の強大すぎる力を
手を出すどころか、人員を出さずに吉原は全くの手付かず状態である。
「奴は吉原になど興味はない。奴が興味があるのは……お前とAAだけだ」
「余計な連中がお前達に手を出せぬよう、吉原を手に入れた。結果吉原は救われたが……お前、殺されるぞ」
星海坊主はカッと目を開いて言う。
「……そうかい。俺は置いといて、Aに手ェ出すっつーなら……アイツの心臓、握り潰しちまうかもな」
親の前でそんなことを言う銀時の表情は、特に冗談を言っている顔つきではない。
彼の言葉が本気なことくらいは、星海坊主も分かっていた。
「フン。奴に星人が殺せるとはあまり思わんが、油断はするなよ」
「……けどよ。あいつ去り際に、Aにキスしてったぞ」
「!!なん、だと……?」
銀時は神威が帰り際、Aの口元にキスしたのを思い出して微妙な顔をした。
それを聞いて、星海坊主は唖然とする。
そして
「あああああ!!」
大きく叫びながら頭を地面に何度も打ちつけた。
「え゛ええ!?ど、どうしたオッサン!?」
いきなりのことで銀時は驚いて顔を引きつらせる。
「すまねェェェ陽炎!!あんたの純粋な娘に、俺のガキが勝手に手ェ出しやがったァァァァ!!アンタに顔見せできねェェェ!!」
「そこかよ……」
叫び声を上げる星海坊主を銀時は呆れて見ていた。
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時