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星の煌めきは眩しすぎる 三 ページ39

「……ダチ公だったか。悪いことしちまったな」
「いや……奴を伏せるなんざよくやるなと驚いてるだけだ」

 鳳仙の番傘の前にしゃがみ、星海坊主は眉を下げた。

「……鳳仙のことだ。奴めAに会った時、すぐに星人族だと気づいていただろう。話に聞けば、俺の息子が余計なことをして大変なことになっていたらしいが……普段のお前なら星人が覚醒していようが殺しに行っていただろうに」

「鳳仙の野郎も、あの嬢ちゃんに『あの男』を重ねたか……」
「あの男……?」

 銀時は誰のことを言っているのか分からずに言葉をもらす。

「宇宙最強の星人族の中でトップに君臨していた男。かつては宇宙で最も強い人物だと言われ、『死星王』などと呼ばれていた……Aの父親、陽炎だ」
「!……Aの親父ってそんなすげー奴だったのか」

 彼女の親の話を聞くのは初めてだからか銀時は驚いていた。

「あの子の両親は、彼女が五歳ほどの頃に天人の襲撃で亡くなっている。幼馴染とて親のことを知らずとも無理はない」
「……あいつ、昔から親の話は全く口にしなかったからな」

 銀時たち攘夷四天王と戦は、Aの両親が天人に殺されたことは知っている。
 しかし、それ以上のことは何も知らない。

 銀時たちが話をしにくいと言うのもあるが、A自身が全くそのことを口にしないのである。
 たまに、極まれに親の話をするときは「優しい人なんだー」と自慢するだけである。

「……あんたは、あいつの親と知り合いだったのか」
「まあな。父親とも母親とも仲は良かったぞ、俺は。鳳仙の野郎は知らんが」

「特に父親の方は、友と呼ぶべきか。ライバルと呼ぶべきか……奴が妻と子のために戦場(いくさば)から足を洗うとき、別れを告げられた。それはただ戦場から離れる時の別れではない……奴が俺に向けたのは、生きて顔を合わせる最期の別れの言葉だった」

 星海坊主は昔を思い出して伏し目がちになる。

「奴は分かっていたんだ。どれだけ足掻いても、星人が絶滅することを。見えていたんだ。変えられない未来を……分かっていたから、最期は種のためでなく、妻と子のため……己自身の大事なもののために剣を捨てた」

 最後の最後で利己的になった陽炎を、星海坊主は責めることができなかった。

「責められるわけがねェ……俺は奴らを、護れなかったんだからな」

 星海坊主は過去のことを思い返して、ギッと歯を噛み締めた。

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作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時

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