眩しい太陽の瞳 五 終 ページ18
「クックック……ぬるい!ぬるいわ!!」
土煙の中で、鳳仙が大量にクナイが刺され血を流したままでも平然と立っていた。
「貴様ら如きか細き光がいくら集まろうと、この夜王を干からびさせることはできぬ!!」
「バ、バカな……あれだけやってもまだ……」
倒れぬ鳳仙に百華たちは驚き、神威は笑顔で賞賛の口笛を吹いた。
「太陽などとは程遠い!吹けば一瞬で消える脆弱な光、それが貴様らだ!!火種は消さねばなるまい。その鈍く光る光を!!」
銀時は血を大量に流して荒い息を吐きながら立ち上がる。
Aは自分の体に刺さったクナイを抜き、銀時を支える。
この状況でなお、二人の目は
月詠が短刀を構えるが、銀時が前に手をやって制止させた。
「待て……もういい。俺とAだけで充分だ。
「武士道とやらか、特殊なことだな。己の命を捧げて女たちの免罪を乞おうと言うのか。だが無駄だ。貴様らが終われば次は女達だ!」
「消させやしねーさ。もう誰も」
笑う鳳仙に銀時は一歩も退かずに返した。
「お前にゃ俺の火は消せねェよ。何度吹き消そうとも無駄な話だ。俺にゃとっておきの火種があるんだ」
「絶対に消えねェ、
銀時は神楽と新八を脳裏に浮かべ、横にいるAに目を向けて口角を上げた。
「奴等と、コイツがいる限り俺ァ何度消されても何度でも燃え上がる」
銀時は片手でAの頭を撫でて抱き寄せたる。
「ぎ、銀ちゃん……?」
Aが顔を赤くしていると、轟音と揺れが建物内に響き渡る。
戦いの最中に壊れて開いた穴から、眩しい光が強く差し込んだ。
「!!なんだ!?これはっ……この
後ろから強く温かい光に照らされて、銀時とAは己の足でしっかりとそこに立つ。
「お前なんぞに、俺たちの火は消させやしねェ」
常夜の遊郭が音を立てて大きく揺れ動く。
物騒な物音と揺れに遊郭街の者たちは皆驚いていた。
「何だこの揺れは!」
「見ろ!!」
「てっ、天井が……」
彼らの頭上、暗い空を創りあげる配管が割れていき土煙が立ち込める。
暗い常夜の
吉原の
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時