兎(ケモノ) と 星(バケモノ) 二 ページ8
「貴様は強い。だが……」
「それほどよい力を持っていながら、貴様はこんな甘ったれた蜜瓶でその才を焦がしている。そんなガキにこの夜王は倒せまいよ」
星影の表情が固くなる。
「……おじいちゃんにこんなに舐められているのは、私が子供だからか。それとも……私が本気を出していないからかな」
星影が踏み込めば、同時に鳳仙も踏み込み二人の拳がぶつかり合う。
ドン!と一度重い衝撃音がして、
一瞬静寂が生まれ、
一気に突風が前後に吹き荒れた。
「くっ……な、なんだこれ!」
銀時は急な強風に髪を押さえ驚いた。
「本気を出していない?違うな。貴様ーー本気を出せぬのであろう」
鳳仙が殺気のある目で星影を見下ろし、後ろに一度拳を引いて下から彼女に回し蹴りを放った。
星影はそれを左腕のみで受け止め制止させる。
「……本気を出せば貴方などイチコロなので、ハンデですよハンデ」
星影はニィッと笑って腕を払い鳳仙の足を離し、すぐさま拳を握って殴りかかる。
鳳仙は彼女の強い拳を横に受け流し、顔に掌底を放つ。
しかし星影もそれを腕で受け流した。
殴り蹴りが二人の間で炸裂する。
互いに互いの攻撃をいなし、打ち消し合って猛攻が繰り広げられた
「あの女……夜王とあれだけやり合えるなんざどうなってんだ」
二人の戦いに銀時は驚いていた。
何せ、自分は鳳仙の攻撃一つ受けるだけでも腕が軋む勢いだったのである。
それを星影は、笑って受け流している。
強烈な殴り合いの中で、二人は笑いながら相手を攻撃していた。
「クク、ハンデか……星人とはいえ、一度も戦地に踏み入れたことのないガキがなぜこんなに力を持っているのか不思議だがな」
『!』
星人という言葉に星影と戦、銀時、神威が反応する。
星影は星人族の名が出てきて動揺してしまう
「!なんでそれを知って……」
「この戦いではその一瞬の油断が命取りだ小娘!!」
「ッ!!」
強烈な拳が星影の顔面に入り、勢いよく彼女を壁に吹っ飛ばした
「がはっ!!」
手加減など全くされていない拳に星影は内臓を潰され、口から血を吐き出して地面に落ちた
「星影姉ェェ!!」
「星影!!」
晴太と戦の叫び声が響く
「アイタタタ……ったくもお、また壊れちゃったじゃん」
晴太たちが焦って冷や汗を流すのも構わず、呑気な声が聞こえる
立ち上がった星影は顔を殴られてまたカラコンが目に刺さってしまい、ため息をついてカラコンを取った
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刹那*桜(プロフ) - ひゅーまんさん» すみません!一回誤変換して全部そのまま変換し続けていましたね。全て修正いたしました!ありがとうございます! (4月8日 22時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません 星海坊主の字間違えてますよ? (4月7日 20時) (レス) @page42 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます!!レギュラーのオリキャラを慕っていただけて何よりです! (2023年2月20日 2時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
庵(プロフ) - 戦くん好きすぎる!!!!お話の作り方がお上手で一気に読んでしまった!更新楽しみにしています(◍ ´꒳` ◍ (2023年2月17日 3時) (レス) @page49 id: 58741a08e8 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - ハルマ(元Luma/瑶真)さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!( ´ ` *) (2023年2月13日 17時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年2月4日 21時