【A3!】籠の鳥【男主】

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　合図が鳴り響けば世界は変わる。

　幻想的な世界ときらびやかな衣装が光に照らされ、嬉しそうに舞い踊る。

　ステージの上では輝きを放つ栗色の髪を靡かせながら、囚われの身となった姫が諦めたかのように小さく笑みを溢した。

「＿＿あぁ、悲しき我が人生よ」

　せめて最期に、貴方を一目見たかった＿＿。

　涙を流しながら姫は、隠し持っていたモノを心臓に突き立て、その短い生涯を終えた。

　割れんばかりの拍手が響き渡るなか、姫は一人何を思う。

．執筆状態：続編あり(更新停止)