鍵を。23 ページ27
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「ねぇ、この中で何か知ってる人いないの?」
「何かって?」
「そりゃ……性格とか容姿とか、色々」
「そんなやついないっすよ」
それを知っているなら是非とも教えてもらいたいが、そんなやつはいない。
瑠璃川は俺達に兄がいることを隠していた。唯一知っているのは七尾だけ。
……何かわかれば、隠していた理由もわかるもんだが。
「あれ、皆さんお揃いで。珍しいですね〜」
がちゃ、と扉が開いた音と共に、聞きなれた声が響く。
全員が一斉にそちらを見る。
「「いるじゃん」」
「「ちょっといいか」」
「えっ、え?」
太一の話では、寮に姿を現していた。その理由は瑠璃川の手伝いだそうだが、カントクが知らないのはおかしい。
……なら、入寮の許可を出したのはただ一人。
"支配人"だ。
「__なるほど、お兄さんの話ですか」
「そうだ、何か知っていることはないか?」
「んーまぁ、容姿くらいならわかりますけど……」
でも、何も話すなって言われているんですよね〜。
「(……何故そこまで隠したがる?)」
あの二人に、いったい何があるというんだ。
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2017年4月3日 22時