今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:860 hit
小｜中｜大｜
実を言えば、ずっと前からこうなることを予測していたし、こうなる理由もわかっていた。私は女の子らしくもないし、力も強い。かわいげなんて生まれた瞬間に捨てましたと宣言できるくらいには可愛くない女の子だ。
だから、もしそうなった場合にとる行為、とる態度も決まっていたし、なにより私のことだ。私なら強く対応できる、そう過信していた。
でも、やはり現実は想像以上で。
付き合って一年の記念日。唯一覚えていられた記念日に向けてペアのネックレスを選んだ帰り、私は見てしまった。
「ねえ、人くるよ」
「大丈夫。バレないよ」
口付け一つで顔を真っ赤にし、ぷるぷると震える女の子と、その子に優しく微笑む私の彼氏を。
思わずブン、と思いっきり顔を背けると、その勢いでカタンと道にネックレスを入れた箱が落ちてしまう。いけない、なんてよく回らない頭でその箱を追いかけようとするも、車道に入ったその箱が呆気なく車にひかれてしまって、足も思考回路も全て停止する。
ねえ、私が何したっていうの。
残ったネックレスは私用に買ったものだけ。
轢かれてもなお形を保ったままのネックレスが、キラリと視界の端で光った。
───────
浮気物です。苦手な方は気をつけてください執筆状態：更新停止中
実を言えば、ずっと前からこうなることを予測していたし、こうなる理由もわかっていた。私は女の子らしくもないし、力も強い。かわいげなんて生まれた瞬間に捨てましたと宣言できるくらいには可愛くない女の子だ。だから、もしそうなった場合にとる行為、とる態度も決まっていたし、なにより私のことだ。私なら強く対応できる、そう過信していた。
でも、やはり現実は想像以上で。
付き合って一年の記念日。唯一覚えていられた記念日に向けてペアのネックレスを選んだ帰り、私は見てしまった。
「ねえ、人くるよ」
「大丈夫。バレないよ」
口付け一つで顔を真っ赤にし、ぷるぷると震える女の子と、その子に優しく微笑む私の彼氏を。
思わずブン、と思いっきり顔を背けると、その勢いでカタンと道にネックレスを入れた箱が落ちてしまう。いけない、なんてよく回らない頭でその箱を追いかけようとするも、車道に入ったその箱が呆気なく車にひかれてしまって、足も思考回路も全て停止する。
ねえ、私が何したっていうの。
残ったネックレスは私用に買ったものだけ。
轢かれてもなお形を保ったままのネックレスが、キラリと視界の端で光った。
───────
浮気物です。苦手な方は気をつけてください執筆状態：更新停止中
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わっきー - すみません行きなりで僕のしりあいですか？ (4月18日 8時) (
レス) @page16 id: 8d936262b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：香綾 | 作成日時：2019年8月7日 18時
