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小｜中｜大｜とある雨の日




少し薄暗い路地裏





そこに倒れる少年





『あいつら、もう少し手加減ってものを……』




頭から血を流しながら壁に持たれずるずると座り込む





『あー、まあ死ぬいいきっかけか…』





自傷染みた笑みを浮かべ、ぼんやりとする意識に合わせ、目を閉じる






「ねえ、大丈夫？」





つもりだった





『誰？なんの用？』





閉じた目を開けて聞く




そこには一人の女性




「通りすがりの通行人、怪我してるけど？」






『いいよ、別に』






「頭から血、出てるけど？」







『すぐ治る』






「風邪ひくよ？」







『うっせぇ、俺は死にたいんだ！！




ほっとけ！



俺がいなくなった位で、何も変わらねぇ！』






声を荒げる少年をじっと見つめる





「誰かが要らないと云う明日は、亡くなった誰かが生きたいとすがりついた明日である。」




女性はおもむろに声を出す





『は？』



女性は怪訝そうな顔をする少年の腕を掴み歩き出す




「よし！行こう！」





『だから、ほっとけって…』





「君、名前は？」



少年は戸惑いながら答える




『…………(名前)、あんたは？』







「私？私はね＿＿＿＿＿」執筆状態：完結