変わらない ページ12
駿佑side
恭平に見つかって、家に連れ戻された。
帰った頃には、もう日が沈みかけていた。
お母さんが、泣いてた。
僕が出た時には居なかったお父さんと紫耀さんも居た。
僕を目にしたお母さんは、しっかりと、僕を、抱きしめた。
西「駿、ごめんね、ごめんね、」
なにを謝ってるのか、わからなくて、
道「遅くなって、ごめんね」
僕も、謝った。
お父さんは、お母さんの背中をさすりながら、
恭平に、ありがとうって言っていた。
恭平は、俯いたまま、僕の方を見ないまま帰っていった。
お母さんも、お父さんも、大好きだ。
もちろん、恭平だって大好きだ。
それでも。
今日も木に登っているのかな。
また、日陰にいるのかな。
花束、作っているかな。
考えるのは、貴方のことばっかりだよ。
僕は引きこもった。
お母さんは、1日2回、控えめにドアをノックして、ご飯を部屋に持ってきてくれる。
そのときもベッドにもぐって、顔は出さなかった。
前よりも頻繁に、恭平たちは家に来た。
そのたびに声を掛けてくれるけど、
ただ、会いたくなかった。
夢を見た。
僕とケントが、あの木の下で、
2人で、幸せに暮らす夢。
夢の中のふわふわした心地のなかで、
長「駿佑は、可愛い女の子だよ」
そういって、笑うケントに
また、恋に落ちる。
だけど決まって、夢から醒めると
一度も名前を呼ばれたことがないその声を
どうにも思い出すことが出来なかった。
これが恋じゃないなら、なんだと言うの。
それでも、君は狼で、僕は人間で。
西『人間じゃないなら、だめよ。』
結ばれる結末は、ない。
沢山泣いた。
来る日も来る日も、夢を見ても、見なくても。
それでも涙は枯れなかった。
…喉が渇いた。
ある夜中だった。
外は暗くて、変な時間に目が覚めたなぁ、って。
ダイニングの方からは、いつもよりも大人数の声が聞こえてきたけれど
どうしても水が飲みたくなって
頬に流れる涙を拭って、ベッドを出た
((ｶﾞﾁｬ
僕に気付いてないのか、声は途切れなかった。
なんかこんなこと、前にもあったなぁ
呑気に、そんなことを考えながら、ガラスのコップを手に取った。
-「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
ｶﾞﾀｯ
今のは、何の音だろう。
ガラスが、割れる音
誰かが、席を立つ音
それとも、
なにかが、壊れる音
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雪(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ２年越しにありがとうございます！みちながって、やっぱいいんですよね…みちながバンザイ！！ (2022年4月14日 0時) (
レス) id: af20db7013 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(^p^)**(プロフ) - 2年越しのコメント失礼します。みちながを漁っていたらとんでもない神作品を見つけてしましました…。生まれ変わっても愛し合う2人がほんとに天最高です…🥲💞きょへの一途な姿もとても良かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年4月7日 16時) (レス) id: dc37b157ec (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ちゃおちゃんさん» ありがとうございます…みちながよ永遠であれ (2020年12月25日 16時) (レス) id: af20db7013 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃおちゃん(プロフ) - ポロポロ泣きながら、最後まで読みました......みっちーが思い出してくれて良かった(T_T) (2020年12月24日 2時) (レス) id: 4b87ca8bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまひま(プロフ) - 素敵な曲でした！ゆっくり雪さんのペースで投稿まってます。 (2020年4月23日 21時) (レス) id: 60918cfcaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2020年4月22日 16時
