98話 ページ49
A視点
ライナー「そういやぁ、昨日の午前からだったか？巨人が湧いてからずっと働き詰めじゃないか？ろくに飲まず食わずで、何より寝てねぇ。まぁ、幸い壁は壊されてなかったんだからな。一先ずは休ませてもらいたいもんだ。収穫の話しはその後でいい……」
…………あれ？お兄ちゃん？
お兄ちゃんは………違う所から来たんだよね？
ベルトルト「ライナー……」
ライナー「？いや、そんくらいの働きはしたと思うぜ？俺達は……あの訳の分からねぇ状況下の中で、よく動けたもんだ。兵士としてそれなりの評価と待遇があっても良いと思うんだがな……」
何でまだ………続けてるの？
………もしかして………
ユミル「ライナーさんよ。何を言ってんだ？アンタ」
ライナー「お？何言ってんだよ。今すぐ隊長に昇格させろとか言ってないだろ？」
ユミル「そう………ではなくてだな」
ライナー「あぁ、そういえばお前等あの大砲、どっから持って来たんだよ？あの時は本当に助かったぜ……そんでもってその後のクリスタなんだが、ありゃどう見ても俺に気があるな。実はクリスタは、俺に対して特別な……」
エレン「おい！！！」
それでお兄ちゃんが喋ってたのをエレンが遮った
エレン「テメェ、巫山戯てんのか？」
ライナー「は？何怒ってんだよ、エレン。俺が、何か不味い事でも言ったか？」
エレン「殺されてぇなら普通にそう言え！！」
え、エレン？
ユミル「待てよ、エレン。あれはどう見ても普通じゃねぇよ。そうだろ？ベルトルさん。何か知ってんならいい加減黙ってないで何かしてやれよ！」
ライナー「はぁ？」
ベルトルト「……………ライナー、君は兵士じゃないだろ？僕等は………戦士なんだから…………」
さしたらお兄ちゃんが何かを思い出したと思ったら息が荒くなった
A「お、お兄ちゃん………？」
ライナー「あぁ………そう……だったな………」
エレン「はぁ？何だそれ……？」
ユミル「何となくだが、分かった気がするぞ……可笑しいと思ったよ、壁を破壊した奴が命懸けでコニーを助けたりな、自分が矛盾した事やってんの無自覚だったんだよ……何でそんな事になったのか知らんが、恐らく、本来は壁の破壊を目的とする戦士だったが、兵士を演じて生活する内に、どちらが本来の自分か分からなくなった………いや、もしくは罪の意識に耐えられず、心の均衡を保つ為に無意識に自分は壁を守る兵士だと逃避し、そう思い込むようになった」
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作者名：りん松 | 作成日時：2019年6月11日 18時
