97話 ページ48
A視点
ユミル「成る程………そういう事か………だからAは、何処に居る時でも手袋をしてたんだろ?それに、その腕と足も……私達と会った時から無かったんじゃないのか?だから、どんなに暑い時でも、左の腕と足と右の手の平が隠れるように長袖とかを着てたんだろ?そして、風呂も1回たりとも私達と入った事がない………つまり、それを隠す為に………」
っ…………凄いなぁ………
ユミル………
何も話してないのにそこまで見抜いて………
ベルトルト「ほ、本当なのか!?A!!何で……左の腕と足が………」
A「本当だよ……ベル君…………私の腕と足がなくなったのは結構前…………此処の世界に来る前何だ………」
エレン「!そんな前から………」
A「その事を話して………嫌われるのが怖かった………前の世界では、腕と足が無くて、代わりの物をつけてくれた人や、この手の平の口も、私の仲間がつけてくれたの………誰にも教えて無くて、私だけに教えてくれた…………他にも色々あるの………だけど、此処の世界ではそれすら以上だった………そして、また、あんなに優しくされて………全部話して、また…………嫌われるのが怖かった……………また、大事な人を…………失いたくなかった…………!!だから………黙ってた………」
ベルトルト「…………そうなんだ………」
ごめん…………
でも………また、優しくしてくれた人に会えた………
また………暁の頃に戻った感じになれた………
だから…………言ったら遠く離れてしまいそうで………怖かった…………
ベルトルト「安心してよ!僕達は、Aの事を嫌わないから!!」
っ…………ベル君…………
ライナー「まぁ、俺達と一緒に故郷に来てくれれば、ベルトルトと一緒に過ごせるぞ」
お兄ちゃん達と一緒に………故郷に………
ユミル「それより、ライナー、水はないのか?どうにかしないとこのまま干からびて死ぬぞ?」
………そうかな?………
まぁ、暁や木ノ葉に居た頃は徹夜や何も食べない日が1週間とかあったから、そこまででは無いかな?
ライナー「確かにそれは死活問題だな。この状況じゃ手に入れるのは無理だ………」
ユミル「仰る通り……状況はクソッタレだな、全く………」
まぁ………確かに………
そこまで酷いかって言われたらそうでもないけど
かといって、酷くないって訳でも無いからね………
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りん松 | 作成日時:2019年6月11日 18時