にじゅご ページ26
頭の上で何かが動いている感覚がする。
……そういえば私、ほぼ強制的に窓から飛び出したあと…
ゆっくりと目を開ければ、明るくなった視界に宙くんの尊顔。
目の前過ぎてびっくりなんだが?
「良かったな〜Aちゃん目を覚ましましたね?ここはゲー研の部室です」
「……宙くんのお膝…」
「…!?……そうです、宙の膝です」
…持ってきたお菓子とかペットボトルとか割れてないよね……と思って、宙くんから一度離れて置いてあった袋の中を見る。
大丈夫そうだね…あー、良かった。
……。
…
…………待って、何一つ良くなくない?
…喋ったよなぁ、私。思いっきり宙くんに言葉投げ掛けたよねぇ?
あれれぇぇ……
いやでも、ワンチャンバレてない説…
「Aちゃん、もうお話しても大丈夫なんです?」
「oh…you got me…」
…いや、話すために呼び出したんだけどさ!
さすがに心の準備ってものが欲しかったなぁ?
「…あっ…と、その……あぇ〜…」
「Aちゃん、焦った色です。無理しないでいいな〜Aちゃんのペースで、ゆっくりで大丈夫です」
……とりあえずお菓子とか渡そう。
____
__
「_…それで、蓮巳先輩から話す事を制限されてて……今までお話出来なかった……です」
「なるほどな〜宙はAちゃんの事情を理解出来ました」
……わぁ、どうしよう。
今まで発声出来なかった理由はちゃんと話せたけども。
…謝んないと。あとお礼も。宙くんが言う『色』の事も知りたいし…
どうしよ、話せないくせに話したい事ばっかりだ。
「…Aちゃん、ゲームはお好きです?」
「……やった事ない…です、友達いなかったから…ます」
待って日本語難しい。
宙くんも首傾げてるから…!自分こんなにポンコツだったっけ?
「…Aちゃんも敬語です?それとも宙の真似っこ?」
「…敬語はデフォルトじゃないよ…」
「…HoHo〜…Aちゃんと宙の色はやっぱり似てますね。高校生になって、初めて手を取ってくれる人との関わりを持って、お友達や仲間が出来ました。
宙もまだ少し『ししょ〜』や『せんぱい』のいう距離感というものがハッキリとは掴めてないな〜
難しい事は、少しづつ宙と一緒に覚えていきましょう!まずは宙がAちゃんにゲームを教えるな〜」
……宙くん、大好きだぁ…………
1068人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
P - プri小説にて同じ名前の作品を見つけてしまったのですが、作者様と同一人物でしょうか…?フォロワー限定に設定されてあった為、お話までは見る事ができなかったので、もしかしたら偶然かもしれませんが…長文失礼しました。もう報告があったなら申し訳無いです…! (5月1日 4時) (レス) id: aa1dedb486 (このIDを非表示/違反報告)
如月らしいです(プロフ) - 急にまるまるのこと出てきてびっくりしました!!かわいいですよね! (2022年12月3日 22時) (レス) @page5 id: 122eb5a4f8 (このIDを非表示/違反報告)
r - ユキトさん» わざとだと思います (2022年7月11日 8時) (レス) id: c7b0bd28c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひ - 宙くん推しでして、宙くんの優しさに思わず涙が出てしまいました、、ありがとうございます、、! (2022年4月3日 16時) (レス) @page27 id: 051d399375 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ、好みです〜!応援してます…!!アル✴・アルマルちゃん、可愛いですよね…!!! (2022年3月13日 23時) (レス) @page5 id: 6359c85515 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彼岸桜+α | 作成日時:2021年11月14日 12時