検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:59,314 hit

62 ~赤司side~ ページ28

赤司side

次の日。

葉「昨日楽しかったな〜」

部活の自主練の時間。

赤「葉山は本当にAさんのことが好きだね」

葉「へへ」

赤「叶わないのに、辛くないのかい?」

葉「うーん、どーかな、でも楽しいよ」

少し意地悪な質問だというのに、
気付かないのかへらへらと答える葉山。

赤「へぇ」

葉「Aと話せたら嬉しいし俺の話に笑ってくれたらもっと嬉しい」

赤「…そうか」

葉「いーよな赤司は、中学生の時から一緒で」

赤「そうかな」

それなら葉山の方が恵まれている。

3年も一緒にいられるし
呼び捨てで呼べるし
何より虹村さんを見るAさんを知らずに済む。

俺が見てきたAさんの視線の先には
いつも虹村さんがいた

あんな目を見たら
諦めなければならないと思わせるから

葉「虹村ってどんな奴なの?」

赤「…俺が一生をかけても勝てない人だよ」

葉「は、赤司でも?やっべーなそれ」

赤「あぁ」

虹村さんには勝てないと言ったらきっと
おめーの方が男前だよ、
と言って虹村さんは笑うんだろうけど

Aさんに言ったら
そうだね、と肯定されてしまうんだろう。

葉「俺ねー、告白しようと思ってんの」

赤「…」

葉「もちろん付き合えるなんて思ってないけど、やっぱ言いたいから」

赤「…」

葉「あ、心配すんなよ!ちゃんとギスギスしないようにするから!」

赤「あぁ」

葉「…」

赤「どうした?」

葉「やっぱ、ダメかな、困らせるかな」

葉山が見つめる先には
フォームの確認のためか、
実渕がシュートをうっているところを
撮影しているAさんがいた。

赤「確かに困るだろうけど、ちゃんと気持ちは受け止めてくれるさ」

葉山にこんな事を言えても
自分にその勇気が持てないほどに
虹村さんの大きさに恐れ慄いていた。

やはりオレは弱い。

63→←61 ~赤司side~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
243人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪葉 - はい!頑張ってください!(*^▽^*) (2019年9月17日 22時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - 雪葉さん» 雪葉さん、ありがとうございます!ゆっくりの更新になってしまうかもですが、気長に待っていただけるとうれしいです! (2019年9月16日 9時) (レス) id: 06f33d0a69 (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 虹村さんかっこいいですね~小説がんばってください!応援してます! (2019年9月16日 7時) (レス) id: e8c65ee3c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢莉 | 作成日時:2019年8月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。