番外編【クリスマス】1 ページ7
第三者視点
今日は、聖誕祭。12月25日だ。
「やっぱり、私似合ってないし……本当に行かなきゃダメ?」
華恋は首をこてんと傾け葵を見ている。
だが、葵は満面の笑みを浮かべながら言った。
「だーめ。約束しただろ?」
華恋は少し頰っぺを膨らまし、抵抗するが葵には聞かず、華恋は諦めて首をこくりと頷いた。
「じゃあ、開けるぞ」
葵はそう言い、探偵社を扉を開けた。
「「メリークリスマス」」
探偵社のメンツは驚きを隠せないような顔を見せた。
「葵、華恋どうしたんだい?」
太宰は、ソファに寝転んでいた体を起こしながら、葵達に声をかけた。
「華恋じゃなくて今はサンタさんです!!」
そういいながら、華恋は異能を使い雪を降らせ始めた。
「プレゼント渡すから、並んでくれ」
葵の言葉に次々と探偵社員が並んでいく。
「おさ……太宰君にはこれです!私のお気に入りの本です!大事にしてね…下さい!」
「大事にするよ、可愛いサンタさん」
太宰は、華恋の前髪を優しく掬い額にキスを落とした。
「っ!?治?!」
「どうしたんだい?サンタさん。プレゼント嬉しかったよ。ありがとう」
太宰は悪戯な笑みを浮かべ、元居た場所まで戻っていった。
「次は、賢治だな。」
「都会はプレゼントをくれるサンタさんが居るって凄いですね!!」
葵は白い袋をガサガサ漁り、1つのプレゼントを取り出した。
「はい、マフラーだ」
「暖かそうです!ありがとうございます、サンタさん!」
宮沢は貰った黄色いマフラーを持ち、自分の席へ戻っていった。
「僕が普通1番でしょ!」
口を少し膨らめせながら、二人の目の前に立った江戸川。
「ご、ごめ……順番なんだから仕方ないです!江戸川君!」
「僕には何をくれるの?」
「ら…江戸川君にはお菓子の詰め合わせです!」
江戸川は受け取った袋をまじまじと見つめ華恋に向き直った。
「まぁ、気に入ったから貰っといてあげる」
サンタさん二人は笑顔で江戸川を見る。
「…ありがとう」
江戸川は、華恋の耳元でお礼の言葉呟いてから自分の席へと戻っていった。
「…私も貰えるの?」
「勿論」
不安そうな顔をたし尋ねてきた泉に葵は満面の笑みでプレゼントを渡した。
「……髪ゴム?」
「そうだよ」
葵は泉と目線を合わせる為、背を屈めた。
「……ありがとう//」
泉は顔を赤らめ、髪ゴムを持ち鏡の前まで走っていった。
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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年12月19日 14時