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番外編【クリスマス】2 ページ8

「中島君にはこの手袋をプレゼントです!」

中島は虎の絵のかいてある手袋を受け取り、早速手にはめた。

「僕、サンタさんにプレゼント貰うの初めてです!ありがとう!」

中島は手袋を嵌めたふわふわの手で華恋の頬を包み微笑んだ。

「妾にもくれるのかい?」

与謝野は少し口角を上げながら、葵を見た。

「勿論。サンタは公平ですから」

葵は与謝野の手のひらに髪飾りを置き、どうぞと言った。

「似合ってるかい?」

与謝野は貰った髪飾りを髪に付け、葵を見た。

「与謝野さんには何でも似合いますよ」

葵の言葉に綺麗に笑った与謝野は鏡花の元へと行ってしまった。

「綺麗な雪だね」

「谷崎君の雪も綺麗ですよ!!」

谷崎は華恋同様、雪を降らせながらやってきた。

「谷崎君には、ネックレスをプレゼントします!」

谷崎は自身の異能である雪をモチーフに、雪の結晶が付いたネックレスを受け取った。

「僕、今まで以上に雪が好きになったよ」

谷崎は首にネックレスを付けながら、少し顔を赤く染めた。

「今度は、僕とおソロにしてね」

華恋の頭を撫で、行ってしまった。

「福沢さんにはこの湯呑みをプレゼント」

猫の絵がはいった湯呑みを受け取った福沢は顔を輝かせた。

輝かせたと言っても、その変化はあまり分からない。

「有難く受け取らせてもらう」

福沢は貰った湯呑みに茶を入れるように春野に頼み、社長室へと戻っていった。

「ナオミちゃんにはこれをプレゼントです!」

華恋はナオミに、イヤリングをプレゼントした。

「私が欲しかった物ですわ!」

ナオミは、喜び乍谷崎の元へと行きイヤリングを付けてもらっていた。

「最後だな」

「あぁ」

国木田と葵は静かに見つめあった。

「はいこれ」

「っ?!」

葵が国木田に手渡したのは胃薬。

探偵社の全員が一斉に吹き出した。

「それは前置きだ。本当はこっち」

「…時計?」

「時計だ」

国木田は貰った時計を腕に付け、時間を合わせた。

「ありがとな」

国木田の返事に答えるように、国木田の頭を撫でた葵は探偵社の皆に聞こえるように声を出した。

「俺達は、今から違う所にプレゼントを届けに行ってくる。じゃあ」

「皆、私達のことはナイショだよ?」

2人は微笑むのを最後に、探偵社は雪にまみれてしまった。



雪を掻き分け、2人のサンタさんが立っていた所に行くがそこには二人の姿は無かった。

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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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