階段から落ちたら「彼女」の世界にいました。

27段目 ページ28

吉川「私は告白して、振られている
お昼のことだってきっとあなたの勘違いだわ

まぁここでまだ別れたからとか言ったらビンタじゃ済まないことするけど」

ニコニコしながらそう言った吉川さんはすごく怖く見えた

私の…本心…

「私の…勘違いなんですか」

吉川「あなたが気にしていることは何？」

「キスのこと…です」

吉川「ぷっ」

急に笑い出した吉川さん

私は真剣なのに…！

真剣なことを伝えようとじっと吉川さんを見る

吉川「ごめんなさい
少し確認したかっただけなの」

「え？」

吉川「Aちゃんって本当面白いのね
私たちキスなんかしてないわよ」

「はぁ！？」

吉川「Aちゃんが徹のことをちゃんと好きか試したかっただけ。
まぁこれで別れたら私が彼女になるつもりだったけど」

「…ど、どういう意味ですか！？」

吉川「Aちゃん
徹のことまだ好き？」

「え…」

吉川「悩みなくなったでしょう？
あなたの本心、聞きたいわ」

「す…好きです…けど」

吉川「よっし！
それじゃあ今から徹の家行っちゃおう！」

「え、そんな…！」

吉川「もう夜遅いね
まぁ徹なら起きてるでしょ！行くよ！！」

急に態度が変わったというか…性格が変わった？吉川さんに再び手を引かれ徹の家へと向かう

家のチャイムを鳴らすと、すごくテンションの下がった徹が出迎えてくれた

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