階段から落ちたら「彼女」の世界にいました。

1段目 ページ2

男子1「Aさん…付き合ってください」

学校裏、私に顔を赤くしながらそう言った男子生徒
たぶん先輩だろう
ネクタイが水色だった

「ごめんなさい…
私、好きな人いるんで…」

"彼氏"

そうは言わない
もしあれが夢だったらただの痛い子。

まぁ夢じゃないっぽいけど…

そう思えたのは首にかかってるチェーンと指輪
確かにこれは徹にもらったものだ。

男1「え、でも…」

「え？」

その男性はすこしもじもじすると私の腕を掴んでこう言った

男1「ある女の人がAさんは俺のことを好きだって言ってたって言ってくれたんだ！」

「あ…そ、っすか…」

そんなこと言った覚えないんですけどー！？
誰だよその女！
出てこいよ！！←

男1「なぁ、本当は俺のこと好きなんだろ？」

「いえ、だから私は…」

男1「その好きな人ってのも俺だろ？
な、本当の事言えって」

「本当のことって…言ってるじゃないですか！
離してください！」

グイグイ引っ張られて遂には腕の中にまで入ってしまう

「ちょ、離して…！」

男1「なぁ、本当のこといえって…」

そう言いながら顔を近付けてくる男子の先輩

？「まぁまぁ、先輩？」

私が押してもびくともしなかった腕を軽々どかして私を自由にする

男1「あ？なんだテメェ」

橘「1年の橘です
この子の彼氏です」

…何言ってんだこいつは…。

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