/帰りましょう。115 ページ36
桃「私達、ちゃんとAちゃんに会ってたんだなぁって……助けてもらってたんだなぁって……安心、しちゃって…」
ポロポロと涙を流す桃井。俺も、何故かそのジャージを見て安心してしまった
紫「それなら俺も持ってるよ。Aちんがくれたお菓子」
緑「まだあったのか…」
腕にあるお菓子を掲げた
紫「Aちん、ちゃんと居たし。だから、Aちんは架空とかの人じゃないと思うんだよね〜…」
青「俺もそう思うぜ。それに、Aが約束破るヤツだとは思えねー。そのうち、俺達の前にヒョッコリ現れんじゃねーの?」
黄「どっからくるんスか。その自信…でも、俺も信じてみるっス」
祈ることしか出来ない。それでも、会える気がしてならないのは……可笑しいだろうか…
赤「……いかてん、か」
黒「…?赤司君、何か言いました?」
赤「いや、なんでもないよ。もうそろそろ帰ろう。待ってる人たちがいるだろう?」
声を掛けると、それぞれ少し話してから帰っていく
ポケットを上からなぞると、カサリと、音が鳴る
ここに来る途中で気づいたこの紙
【ハルト 「ん」 叶えます】
向こうで見つけた紙と合わせると、すべてが繋がった
もし、もしも……「あるふたり」であれるのなら…俺は……
赤「A……君に会いたいよ…」
“___________…“
この願いが叶ったなら、俺は何度でも君に伝えたい。愛している、と
だから……叶え、この気持ちをもう一度伝えたいんだ
・
・
・
桃「お疲れ様、赤司君」
赤「ありがとう、桃井」
タオルを受け取って、汗を拭く。明日から2月だと言うのに、暑い
今日は黒子の誕生日で集まったのだ。もちろん、火神も高尾も誘った。黄瀬が、お祝い会は人が多い方が楽しいと黒子が言っていたと言ったからだ
黒子本人も楽しそうにしているから、呼んで正解だった
あれから、何も変わりなく日が過ぎていく。叶わないと分かっていたけど、まだ、紙を持って願い事を呟いている
緑「赤司……おい、赤司!」
赤「っ!どうした?緑間…」
緑「どうした、じゃないのだよ。桃井と黄瀬が写真撮ろうとさっきから言っていたじゃないか」
黒「珍しいですね、赤司君がボーッとしてるなんて」
赤「…すまない。今行く」
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通りすがり - 高尾くんが死んじゃったときはボロボロ泣いちゃいました。 最後はとっても幸せそうで良かったです!! とってもいいお話をありがとうございました! (2019年10月11日 1時) (レス) id: b376688aed (このIDを非表示/違反報告)
咲 - なっ泣けたこんなに泣いたの生まれて25年初めてです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: 86518e5421 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - すいません、91話、【秀徳】が【秀得】になってましたよ。 (2016年9月10日 5時) (レス) id: aa89b6be9e (このIDを非表示/違反報告)
碧覇(プロフ) - とても、面白く、感動的でした! 今後の赤司さんと夢主ちゃんの話が、みたいです!(ただのリクエストですが)これからも応援しています。頑張って下さい!楽しみにしております! (2016年6月28日 20時) (レス) id: 6a9e057f32 (このIDを非表示/違反報告)
乱花(プロフ) - 凄く面白かったです!赤司様大好きなのでよかったです!沢山ある展開にハラハラしながら何回も読み返しちゃいます(笑)別の作品も頑張ってください! (2016年6月25日 5時) (レス) id: accd4d12ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2016年2月20日 22時