頼むから勉強させろ［番外編］【朔間凛月】 (ページ16)

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『…私を「子猫ちゃん」って呼んでいいのはなぁ、

夏目だけなんだよバーーーーカ！！！！』

えっ言いたいのってそれ！？とか言わないで欲しい。

実は耳の穴かっぽじれとか言ったものの、ちゃんと言いたいことは決まってなかったのだ。

ただ何か文句を言いたかった。それだけである。

ごめんね夏目。許して。

とりあえず気は晴らせたし、もう帰ろう。

と踵を返した時。

『げ。』

「げとはなんだ。これだけ大声で騒がれたら、生徒会の俺がここにいるのも予想はつくだろう。」

"…全く、度し難い。"

お決まりの台詞を吐いて、私の前に佇む蓮巳先輩。

……一応聞こう。

『あの～、いつからいました……？』

蓮「貴様が大声で怒り始めてからだ。」

嘘やん。他校に暴言吐いたことバレてんじゃん。

『せっ、説教ってありますかっ。』

先輩は小さくため息をつく。

蓮「……安心しろ。」

『あっ、ありがとうござい』

蓮「3時間で終わる。」

『アカンこれ逃げますわ！！』

蓮「逃げられるならな。

＿＿＿＿＿＿衣更。」

『え……？

っうわぁ！？ちょ、えっ、衣更！？』

いきなり後ろから手が伸びてきて、俵担ぎにされる。

『おおおい待て降ろせ降ろせ！！降ろしてってば！』

何回呼びかけても衣更は降ろしてくれない。

普段の温厚そうな見た目からは想像もできないほど強い力で支えられており、私の精一杯の抵抗も虚しく消え失せてしまう。

ちらっと見た顔は真顔だったけど、間違いなくこれだけは言える。

……めっちゃ怒っていらっしゃるうううう！！

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夏目君と夢主知り合ってます(今更)