【◇】群青エース . 2 (ページ39)

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栄純(あの人たちはガンガン投げてるって言うのに…！！)

エースである丹波

そして川上。

あの2人は今もブルペンでガンガン投げ続けている。

相手はもちろんちゃんとした捕手だ。

御幸だっている。

降谷(なんでブルペンに入らせてくれない…！！)

御幸に球を受けてもらいたい─。

熱く志願する2人だからこそ

ピッチャーとしての執念がある2人だからこそ

悔しくてたまらない。

A「頑張れ、栄純…！降谷くんも、春市くんも…！」

日が暮れるまで練習し続ける一軍。

最後のランニングでは2,3年生がピンピンして列を整えて走ってる後ろで1年生3人はもう既にバテバテで列から離れている状態。

やはり差は大きい。

栄純(やばい……！！もう体が……！！)

降谷(動かん………！！)

春市(なんであの人たち……立っていられるの……！？)

さすが名門青道

そしてさすがはその一軍。

一軍に集うメンバーはとんでもなく化け物だ。

これでもまだまだという人もいる。

全国にはこれ以上の強者たちがいるのかと思うとやる気が出る半分、先が思いやられる。

敵以前に今目の前にいる先輩たちと並ばなきゃ行けない。

練習試合だとかなんとか話が動いてる頃

1年生3人は風呂場で死んでいる。

降谷は白目むいて壁によりかかり

春市はぐて〜っと放心状態

栄純に至ってはぶくぶくと沈んでいる。

栄純「危ねーーーっ！！死ぬとこだった！！風呂で寝ると死ぬぞ2人とも！！てか起こせよ！！」

起こす気力は春市にも降谷にも残っていない。

それくらいもう限界を感じた。

下手すりゃ風呂の中で死ぬんじゃないかと思うくらい。

A「はー、やっと1日終わった」

男子が全員入ったということで

Aが最後に風呂場に入ってきた。

正直眠い。

早起きは慣れてきた方だがやはり眠い。

A(みんな頑張ってるから私もそれくらいで疲れてられないって頑張れちゃうんだよな)

A(私も男に生まれたのならあの中に入ってあのグラウンドに立って思い切りプレー出来たのかな)

たまに練習してる部員たちが羨ましく感じる。

もう戻れないし

そこに立つことはできない。

だからもう、託すことしかできなかった。