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story*70  リヴァイside―約束という名の ページ27




【リヴァイside】




避けてない、と言い張るコイツにはっきり言ってキレた。

力加減ができずに思わず壁にデカイ穴まで開け、それを「器物損壊だ」などと文句を言うAを壁に追い詰める。



あぁ?器物損壊だ…?

誰のせいだと思ってやがる
もし請求書が来たら、テメェに請求してやるからな



壁に押し付け逃げ場を奪い、どれだけ問い詰めてもシラを切りやがる。
挙句、目も合わせようとしないコイツにさらに苛立った。



やっぱり、思いっきり避けてるじゃねぇか…っ



だが、…Aの心の内もわかっている。
ただ責め立てても、何も変わらないことも…。




だから俺は、馬鹿な約束をした。

守れるかどうかもわからない、馬鹿な約束を…――――。









「……忘れたければ、忘れろ」



俺のその言葉に、ずっと視線を逸らしていたAは初めて顔を上げ、俺と視線を合わせた。



「………え…?」

「お前が迷惑だと言うなら、この前俺が言ったことは忘れていいと言っている」

「…………」



その言葉が、俺の気持ちが、お前を苦しめるというなら、重荷になるというなら、あんなことは忘れてしまっても別に構わない。
それで俺の気持ちが変わるわけでもない。

それくらいわかるだろう…?

だが、目の前のAはあからさまに戸惑いを隠せない表情をしてやがる。



「…そんなツラするんじゃねぇ。別に言ったことを撤回するとは言ってねぇだろ」

「っ……だって………」



至近距離で不安そうに揺れる瞳に、思わずそのまま唇を塞いでしまいたくなる。
そうすればお前は、俺の気持ちに応えてくれるのだろうか…

そんな衝動を敢えて胸の内に押し込めると、俺は言葉を続けた。



「…それと、あともう一つだけ言っておく。俺は……お前の前からいなくなったりしねぇ」

「………え…?」

「お前を置いていなくなったりしない。…約束する」



これが馬鹿な約束だってことぐらい、自分が一番わかっている。
戦場に身を投じる兵士として、壁外でいつ命を落とすかもしれない状況で、こんな約束…馬鹿げている。

俺を見つめるAの瞳も、驚きと戸惑いで揺れていた。



馬鹿だと言いてぇんだろ…?
俺だってそう思う

だがな、こんな馬鹿げた約束をしちまうのは、お前のせいだ

全部、お前の…―――





だが、たとえこれが馬鹿な約束であっても、必ず守ってみせる

お前がそう、望むというのならば…―――






「……わかったな、……馬鹿」






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ああ - 続きがめっちゃ気になります! (9月12日 17時) (レス) id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新待ってるよ〜 (9月12日 17時) (レス) @page39 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - いつまで待ってるよさん» コメントありがとうございます!更新待ってくださってるということでしょうか。ありがとうございます(泣)。続きもう少しで更新できそうです。頑張ります! (2021年4月19日 23時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
いつまで待ってるよ - みゃー (2021年4月13日 16時) (レス) id: 96589efb3e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミカサさん» コメントありがとうございます!更新お待たせしてすみません!待っていただきありがとうございます! (2021年3月21日 22時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年6月23日 16時

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