Honey【葵ゆうた】2

wink２８ ページ5

「最初の競技は…あーっ！借り物競争だ！出番忘れてたっ！」



隣でなずにゃん先輩が勢いよく立ち上がった。
そしてテントの外に出ると



「ちょっ、まこちんれもしのぶちんれもいいから、ほうしょうよりょしくにゃ〜！」



そうやって慌てて出ていった。
噛み噛み可愛すぎる…！



ということで、私の隣には遊木先輩が座った。



そして放送を入れる。



『さぁついに始まります、第一競技！最初の種目は借り物競争！学校側で特別に用意した借り物を借り、ゴールまで走ってもらいます！さて皆さんは無事に走りきれるのでしょうか！」



うわぁ、実況ってカッコいい…！



私はそんなことを思いながらグランドに向き直った。



パーンっ



ピストルの音が響く。
それを合図にゆうた先輩、なずにゃん先輩、瀬名先輩、日々樹先輩がスタートした。



「わっ！」



スゴい！ゆうた先輩一位だ！
そう思っているうちに、全員が借り物が書いてある紙が置いてある机についた。



全員が紙を開く。



なずにゃん先輩はRa*bitsのメンバーの元へ。



「えっ？に〜ちゃん？」



「お前ら、こいっ！」



なずにゃん先輩が一年生のメンバー全員の腕を引っ張っていく。
と、その後ろから



「おっと、なずな君。友也君は貸してもらいますよ…☆」



「ギャーッ！？変態仮面！？」



日々樹先輩が友也先輩の腕を掴んだ。
友也先輩は悲痛な声をあげている。



「私の借り物は『部活の可愛い後輩』です♪」



「可愛いとかやめてください！うわーん！に〜ちゃん〜！」



それから日々樹先輩と友也先輩はお姫様抱っこでゴール。
女子の歓声があがりました。



で、なずにゃん先輩はと言うと



「に〜ちゃん、なんで僕達なんですか？」



「おりぇの借り物は『大切な人』だ！おみゃえりゃしかいにゃいだろ〜？」



「に〜ちゃん…！」



ええ話や…！
感動が生まれておりました。



Ra*bitsファンにはたまりません…！

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