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「･･････え? そ、そんな事は無いよぉ〜･･････
怖いこと言わないでくれない?
今日は制服じゃないよ? 見えるでしょ? ね?
茶色いサラサラの髪の毛のピンクのワンピースの子! 」
原田が見付けられなかったのは
今日は制服姿での観覧でなかったからだった。
風に靡く茶色い髪は肩程度。
ピンクのシフォン素材のワンピースは
残暑の風に柔らかく揺れている。
「否! 俺には見えねぇなぁ。 そんな女 」
「嘘! 嘘でしょ? 」
突発的に振り向いた鳴は、原田の胸ぐらに掴み掛かった。
「痛ぇなぁ･･････ あぁ、冗談だよ 」
腕を振り払った原田にホッと胸を撫で下ろした鳴は
もう一度同じ事を聞いた。
「誰を見に来てるの? 」
知らねぇよ。 言いたげな原田。
「さぁな。 俺だろ 」
「え〜? 雅さんではないでしょ! どう考えても!
だってさ? 顔デカイし、怖いし! 」
「チッ! コイツは･･････ 」
口を返すのが面倒になった原田は、大きく舌打ちをし
息を吐いた。
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作者名：翔織 | 作成日時：2015年10月11日 23時
