42 ページ41
「じゃあ、僕呼ばれたんで行くね?」
土方さんの方を意味ありげに見ながら言葉を発する
「うん、監察でしょ、気を付けて」
君にかかれば…全てお見通し、ってわけね
「沖田…また一緒に食べよう」
「あ、うん、次は"僕が"買ってくるから」
沖田がとぼとぼと仕事場に帰って行く
その背中を"逃がすものか"と土方が睨みつける
土方は、沖田の背中を見送ったあとで、縁側に座っている少女を横目に見る
「…おい、雨降ってくっから部屋に入ってろ」
「うん、分かった」
土方も姿を消したところを確認すると、
とうとう降りそうだった雨が降り始めてきた
今日は入れ替わりが激しいな、と呟きながら部屋の襖を開ける
__パタン
・
・
・
・
雨が次第に強くなってくる
民家の屋根に、座っている影。
部屋に入って行く少女の姿を確認すると
ニヤ…と口角を少し上げる
…やっと見つけた
まさか、こんなところにいるとはね
君は、俺のところにいるべきだ
「フフ、……ね?
……A」
・
・
・
____ザァァ…
今日も雨
梅雨だし仕方ない
今、幹部での会議が開かれている
そのため周りにうるさい奴らがいない
非常に静かだ
静かなのは元々好きだけど。
こうも周りにうるさいのがいないと、ちょっと不思議な感じもする
暇だな
お餅は昨日、沖田が買ってきたもので全て食べ切ってしまった
また買ってこないかな
そう言えば、沖田が持ってきた金平糖と言うものは実に美味だった
また貰おう
そんなどうでもいい思考を繰り返していると
____ス……ッ___
……誰かいる
僕は気配を悟った
襖の方を見ると、僕の部屋の前で立っている影が見える
「…なにか用?」
影に声をかけながら襖を開けると、
身長が自分よりも少し低い少年が立っていた
少年は、僕が睨みつけるように上から見下ろすと
顔をあげてにっこり笑った
「…やぁ久しぶりだねっ」
221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時