無題１０ ページ10
コオリちゃんとパートナーを組んで3度目の春を迎えた。
宇井「今まで有難うございました」
A「ねぇ早くない？ねぇねぇ」
宇井「頑張ったからね」
今日の昇任式で、コオリちゃんが上等捜査官になった。
今日から上位捜査官の立場になったコオリちゃんとは、パートナー解消。
A「寂しくなるなぁ。宇井上等捜査官」
上等、を強調してやると、コオリちゃんは恥ずかしそうに笑った。
単純に、ムカつく。
宇井「ねえ、もう立場が一緒だからさ、Aって呼んでもいい？」
A「はっ、先輩だぞ」
宇井「よろしく、A」
A「聞いてよ」
私は昇任せず、相変わらず上等のまま。
きっと上が昇進させたくないのだろう。
Sレートも駆逐しており、SSレートも瀕死に追い込んだ。
とどめを刺したのはコオリちゃんだけど。
評価されてもおかしくないのに。
A「あ、今日から私の班の班員が増える」
宇井「そうなの？まあ私が抜けるもんな…」
コオリちゃん、有馬さんに取られてしまった。
S3に移動となった。
有馬さんが欲しがるのも無理ない。
ここまでよく頑張ってきた。
『普通』の人がこの年で上等は凄い。
A「いい子なんだよ。今度会いに来て」
宇井「もう会ったの？」
A「ううん。知り合いなんだ」
宇井「へえ…」
A「16歳の子。私と同じだよ」
宇井「え！？16歳の子をAの班って…」
A「あ、そろそろ入局式終わるかな。行ってくる」
宇井「…うん」
私は会場を後にした。
コオリちゃん、か。
そう呼べるのもあと3年くらいだろう。
呼ぶ機会ももう無いのかもしれない。
コオリちゃんの移動先はS3班。
私達には関わりがない。
本当に寂しくなる。
初めて上官として指導した部下が思った以上に早く成長してしまった。
次のパートナーも、めちゃくちゃ早く昇進するだろう。
だって。
A「お、ベストタイミング。ちょうど終わった？ハイル」
ハイルと呼べば、嬉しそうに笑いながらこっちに駆けてくる、桃色の上の女の子。
ハイル「Aさん、久しぶり！」
A「捜査官としてまたよろしくね」
ハイル「有馬さんは！？」
A「S3班。私らはS1班の配属だよ？」
そう言うと、あからさまにガッカリされた。
昔、有馬さんにS3班へのお誘いが来たことは黙っておこう。
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まる - 最高です！！！ (2017年9月11日 2時) (
レス) id: 0af8a34735 (このIDを非表示/違反報告)
果林(プロフ) - もうせつないし郡さん大好きだしつらいです…。更新頑張ってください！ (2017年9月7日 23時) (レス) id: 9802811aec (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - コオリちゃん尊い....！この作品最高です！！！更新頑張ってください！！楽しみに待ってます！ι(´∀`)/ (2017年9月3日 22時) (レス) id: 242ab48235 (このIDを非表示/違反報告)
狐面少女(プロフ) - コメ有難うございました！漫画でもコオリちゃんが見たいですよね！更新がんばります！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 1eb513d048 (このIDを非表示/違反報告)
倫(プロフ) - うわあ大量更新ありがとうございます！最近の宇井さんは目も当てられないくらい可哀想なのでここのコオリちゃんに癒されてます…！これからも楽しみにしてます(´`* (2017年8月26日 21時) (レス) id: 461a7ad2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐面少女 | 作成日時：2017年8月18日 1時
