Cinderella.41 ページ5
『えっ…なにあれ？』
あれから1週間、夢ノ咲学院では驚くくらい平和な時間が流れていた。
と、思ったら。
校庭で風に靡く琥珀色の髪の毛。
正確に言えば、太陽の光でそう見えるだけで、多分建物の中で見れば普通に色が近いだけ…？
ただ、そこに居るその髪の持ち主はあたしなんかじゃない。
だってあたしは教室にいるんだもの。
そもそも、この学院にこんな目立つ髪色をしているのはあたしだけだったはず。
それがなぜ、あたしの視線の先…校庭に居るそいつはあたしと似た髪色をしている？
体格から、女の子とみて間違いなさそうだった。
『うっ……げ。』
その瞬間、全身に吐き気が回り、授業中にも関わらずがたん！と席を立ってしまった。
「どうした、依澄。」
『……っ…』
先生に声をかけられるが
口元を抑え、首を振るだけのあたし。
声なんて出せる余裕はなかった。
今にも汚物が…(ごめんなさい)
「先生、俺がAを保健室に連れていきます。」
「あ、じゃあ俺も行く〜…♪」
隣の凛月くんと前のマオマオがあたしの背中をさすりながら、あたしを保健室まで連れていってくれた。
。
。
『うぐっ…ぇっ…』
「よしよし、大丈夫か？A」
「なぁに、貧血なの〜…？血ぃ貰ってないのになぁ〜…。」
適当にベッドに座らされ袋をしかれた洗面器を渡された。
あたしはそれに顔を近づけ、嗚咽を漏らす。
そんなあたしをサンドイッチにして見てくる2人。
デリカシーの欠片とは、なんて問いたいけれどそんな余裕は本当に無かった。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
それしか頭になくて、頭にこびりついたあの姿が吐き気をよりいっそう増させた。
『ごめ…ほんとにきつ……から、ちょっとかーてんしめ…でてくれる…、』
涙まで出てきて訴えれば、分かったと2人はカーテンを閉めて外側から「気が済んだら言えよー」と言ってくれた。
『ぅぇっ……っ…』
緊張の線がプツリと切れて、その瞬間、あたしは思いっきりリバースandリバースをした。
あーあ、朝ごはん美味しかったn(ごめんなさい)
.
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さゆな(プロフ) - 空麦さん» ありがとうございます！と言いつつ続編また出来ちゃいました...笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 元、麦ちゃんです♪続編おめでとうございます!!本当に、面白いです♪これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年6月24日 20時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
さゆな(プロフ) - 零さん尊いさん» ひええ！ありがとうございます！そろそろ終盤なんですー！頑張りまっす！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: a613cbb65f (このIDを非表示/違反報告)
零さん尊い - 続きが気になります！無理をしない程度で頑張ってください！ (2019年6月18日 23時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆな | 作成日時：2019年6月17日 16時
