【Side Story】Possibility Cross (ページ11)

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『traditore』ページ11

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『traditore』

＊イタリア語で『反逆者』の意。
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＊X-TALE

『久しぶりだね、Cross(X-Event)。
今日はとても長い一日だった、そうでしょ？』

Cross『……こんな形で会うとはな。
俺の事を探していたんだろ？』

＊僕はまだ彼がX-TALEに残っていたとは
知らなかった。とっくの昔に、Nightmareの
所へ行ったと思っていたからだ。

＊もちろん、彼は手帖を読んだだろう。
Nightmareだってそうだ、彼はどうするか。

Cross『もちろん住む場所は別にある。
やっぱりIn!Codesの性なのか…
この世界の方がほんの少し居心地がいいな』

『僕にとってはこんな広い真っ白で
何も無いような世界、
僕の恐怖を体現したかのようで恐ろしいよ』

『…本題に入らせてもらうけど、
そっちは今のところこの方法を
実現する予定はあるの？
今全て、力を持つ君の行動で世界は
きっと変わるだろう。
僕は絶対にこの方法を行ってはならないと
思っているんだ。』

＊これは『創造物』として、
絶対に触れてはいけない禁忌。
創造物としての境界を超えてしまったら、
僕らはどうなる？僕はどうなる？

Error『Nightmareから急いで
知らされてきたんだが…いやぁ、驚いたな。
こんなところに守護者様がいたなんてね』

＊今日、俺はこの方法を実行する予定だ。
もう使うものは決まった。
自分の能力は使い方次第で向こう側に
影響を及ぼすことが出来ると知った。

＊Anti-voidの遥か向こうへ1度行くかと
迷ったが…まぁ、勘のままに動いたのが
正解だったようだ。

Error『なぁ、Cross。
お前だって自由になったっていいんだ。
お前には力があるんだからな。
これ以上創造物としてお前は
縛られていたいのか？』

＊Crossがはっとした顔をした。

Cross
＊そうだよな。俺だって、自由になりたい。
これは悪いことじゃない、絶対に。

＊これは全てのcharacterを救う、
ただひとつの手段だ……！

＊Crossが立ち上がった。

Cross『あのな、ink。
…俺は、この方法を実行しようと思う。
物語に縛られるのはもう嫌なんだ。
俺が例え創造物であり、創造者の
意思通りに動くとしても。』
『もし俺らがいつか忘れ去られるとしたら、
今だけでいいから向こう側に行きたいんだ。』

『その選択を後悔しないことを祈るよ、
…Cross。』

＊X-Eventはこの道を選んだのだ。

＊inkは彼をほんの少しだけ憐れみ、
この世界から去った。