＊au調理店

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【いらっしゃいませお客様。今日のメニューでございます】

【申し訳ありません。言い忘れていました。こちらに記載されているメニューは日替わりなのでご注意を】

＊

menu

classic「パスタ」

mustard「喧嘩」

Berry「景色」

ink「キャンバス」

Dream「落とし物」

nightmare「ハンバーグ」

killer「ゆびきりげんまん」

murder「光」

horror「平和の証」

error「教えてください」

cross「夢」

epic「純粋なる犠牲」

〜リクエストの品〜

Fatal_ERROR!「知らない貴方」

error404「本当の力」

honey「マーキング」

SD!nightmare「tea time」

〜プラスの品〜

error＋ink「朝」

nightmare＋cross「取り合い」

classic＋Berry＋mustard「ピクニック」

〜秘密のお料理〜

classified「秘密のお料理」

限定メニュー「＊おはよう」

〜殿堂入り記念〜

「記念日」

＊

【メニューの追加、でございますか？】

【なるほど。面白いですね、ではリクエストがあればお申し付けください】

『＊おやすみ』

16種類の結果パターン

調理法絶対秘密主義． - 2024年4月27日

「よう、アンタ今暇か？暇ならちょっと付き合ってくれよ」

彼は私が本を読んでいるところにいきなり現れた。

いつも私が誘ってもソファに縫い付けられてるくせに？

なんて言いたかったが彼が私を誘ってくれるのなんてそうそうないので頷いてしまった。

＊

『＊どこに行くの？』

「ん？あぁ、オイラがいつも居る場所さ」

『＊、あ』

家か。と分かったと同時に絶望感が私を襲う。

今はお昼時。

昨日は最近作れなかったパスタを作るとパピルスが言っていた。

つまり、

『＊うぅ、はめたでしょ！』

「heh、なんのことやら」

彼は少し悪い顔をして笑った。これではっきりと分かった。確信犯だ。

咄嗟に逃げようとしたが諦めた。

なぜなら目の前には満面の笑みのパピルス。ここで逃げてしまうと罪悪感で押し潰されてしまう。

「今日はYOUも来たのか！そんなに俺様のパスタが食べたいんだな！」

君のお兄さんに騙されたんだよ。なんて口が裂けても言えない。

そして目の前に出されたパスタ。見た目は普通なのにな、

ゴクリと喉が鳴る。そして、一口。

入れ込んだ。

＊

『＊あぁ…』

なんとか食べ切った。おかわりはいるかと聞かれたが横に首を振っておいた。

おかわりなんてたまったもんじゃない。

机の上に突っ伏する私を見て彼が小さく笑った。

『＊私を巻き込まないでよ…なんで誘ったの？いつもなら誘わないのに』

純粋な疑問を彼に投げかけるとすると少しの沈黙が続いたが

「アンタを家に連れ込む口実。なんてな？」

いきなり耳元で声が聞こえた。吐息がかかり、耳がこそばゆい。

『＊え！？』

耳を抑えバッ！と顔をあげるとすぐ近くに彼の顔があった。

今にも鼻と鼻がぶつかりそうな距離に私も彼も硬直する。

『＊ねぇサ、』

ﾁｭｯ

小さなリップ音が鳴る。彼が私の頬にキスを落としたと気づくのには時間が掛かった。

『＊ちょ、サンズ今のなー』

私が言い終わる前にぐにゃりと視界が歪んだ。思わず目を瞑る。

恐る恐る視界を開けるといつも見慣れた私の部屋。