【Side Story】Possibility Cross (ページ10)

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＊『border』ページ10

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『あまりに固すぎる決意を持った人は、
たったひとりで世界の未来すら
変えてしまうかもしれない……。
そんな力が、果たして
よいものなのか悪いものなのか、
これは誰にもわからないでしょう……？』
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＊Doodle Sphere

『僕はいいとは思えないけどね。
「創造物の境界」を超えるなんて』

＊手帖を片手に、彼はそう言った。

Error『そう思うならお前は別にいい。
だが、Crossだ。あいつが気がかりなんだ。

お前は失敗したんだと思うが、
あいつだったらこの方法を実行するだろう』

『まぁ正直なところ僕はErrorに
どう思われててもいいから。
その立場はあの頃から変わらないよ』

『今彼の行くところに僕が口を出す
権利もないからね。
せいぜい、あまり危ないことは
するんじゃないよとしか言えないから』

＊広がっているのは夕焼け色の空。
決意のような真っ紅な空が、
Doodle Sphereには広がっている。

『別に僕は何しようと見守るしかない。
破壊活動をしなければどうでもいいからね』

＊彼はインクが切れかけた目で
Errorを見つめていた。

『けど…本来ならこうはならないと
僕は信じたいよ。
僕だってどうしたらいいかわからない。』

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＊「それ」は
僕の友人のタマシイの半分を所有する者に
与えられる称号で彼の基本実験。

＊それは強大な創造とも
言えるような力だった。
だからこそこの全てのUniverseに
影響を与えた。インスピレーションと
言えるような何かも。

＊「何かの運命を完全に書き換える能力」、
僕はその力がそうであることを知っている。

＊Errorの言う通り、運命…
『合流点』を捻じ曲げ書き換えるその力。

＊僕は『X-TALE』の真実を知ってる。

＊確かにこれはその合流点を
書き換える力がMulti-verseに
どのような影響を与えるかという実験。

＊僕は少し迷うが、もちろん彼を信じる。

＊ここからどうこの創造物たちが抗うか、
創造物の僕が見ていこうじゃないか。

小瓶を握りながら、
Doodle Sphereを見渡す。

＊この永劫の世界の海に、
どのような歴史が紡がれるだろうか？

ほんの少し新たな感情を感じながら、
彼はCrossを探し始めた。