8 ページ8
*
「 夏目ちゃん 」
学校帰りに、彼女と近くの公園に待ち合わせをした
もう日が沈んでいく、だから子供はほとんどいない
彼女と2人でブランコに揺れた
「 一つ、君に嘘をついたんダ... 」
「 その前に、私の話聞いてくれる? 」
「 えっ...? 」
すぐ終わるから、と人差し指を唇にくっつけた
「 私ね、男の人が怖いの 」
「 そうね...小学生の頃は平気だったわ...でも...中学に入ってから、スグね…あることが起きたの 」
彼女の顔が強ばった
ブランコのチェーンを掴んでいる手は小刻みに震えていた
「 学校の先輩にね...誘拐されて、いろんな酷いことをされてね... 」
「 大丈夫、ゆっくりでいいから... 」
途切れ途切れに話す彼女を安心させるように
彼女の手に自身の手を重ねた
「 ありがとう、夏目ちゃん...結局ね、その後は警察のおかげで助かったんだけど...
あれからお父さん以外の男の人がダメになっちゃって...それからずっと女子高通い
本当は直さなきゃ、って思ってるけど...全然ダメで... 」
「 でも、夏目ちゃんに会えた 」
「 えっ? 」
「 私ね、知ってたの...というか知ったの、つい最近、夏目ちゃんが男の子だって 」
*
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏目さくら(プロフ) - 月永 巡さん» うひゃ...ありがとうございます!!そう言っていただけて凄く嬉しいです!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2017年6月14日 9時) (レス) id: 7ee3166e47 (このIDを非表示/違反報告)
月永 巡(プロフ) - コメント失礼します!まず初めに、完結おめでとうございます!最後まで面白くて、素敵な作品でした。。。!夏目くん大好きなので、終始ワクワクドキドキしていました笑 これからも素敵な夏目くんをよろしくお願いいたします!最後に更新お疲れ様でした!! (2017年5月17日 17時) (レス) id: a65f90383c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏目さくら | 作成日時:2017年5月13日 12時