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だがそのときは、彼が僕達の同胞とは思えなかった。何故なら、上座に寝かされた彼の体からは骨のようなモノがとびだしていたからだ。その姿は顕現されると同時に脳内へと映像として流れこんできた歴史修正主義者と類似していた。
僕は恐怖を抱いた。普通の歴史修正主義者ならば恐怖など抱かない。僕が彼の姿に恐怖を抱いたのは、彼が同胞であり仲間であるからだ。戦う事を目的として顕現された僕等は、刀派を問わず少なからず仲間意識が芽生え、お互いを認めあい支えあう。その仲間が、仲間から゛敵″へと変貌していく様を見て恐怖を抱かない者がはたしていようか。
ゴクリと生唾を飲み込む。
「あ”ぁぁア”ア”ア”」
地を這う、低く怨みのこもった声は恐怖を更に増幅させるのに十分で、逃げ出したい衝動からか無意識のうちに後ずさる。
「逃げる気？」
いつのまにか後ろにいた姫野は、僕の手首を掴んだ。今にも骨の軋む音が聴こえてきそうなほどの強さで掴まれ、顔を歪めて彼を見下ろせば
「・・・頭が高いよ」
手首を掴む力が更に強まる。解せない、これは理不尽な気がする。
姫野は
「ヤバイな」
一言呟くと、上座に最も近い位置に座ると、後ろに座れと指示をだした。唯一の退路であるこの部屋の出入口は、僕達では解けない強固な呪符が姫野に施され逃げることなど出来ず、おとなしく従うしかなかった。
この後の姫野は、凄かった。江雪左文字の闇堕化を一人で、僕等を顕現した後だと言うのに霊力がありあまっているのかどうか分からないが、姫野一人の霊力で闇堕ち化は食い止める事ができた。儀式が終わった後に、姫野は、江雪左文字にある呪いを施した。その呪いは、審神者も使っている言霊縛りだ。言霊は霊力云々言ってる人間が多いが、だんじて霊力などではない、言葉にあると信じられている゛呪い”だ。
言霊はどんなに善良な審神者が使おうが、腐ったクズ審神者が誰かに使えば、それはいずれ呪いとなって術者に返ってくる。呪いがどのようなかたちで返ってくるかは分からない、術者の身を滅ぼすのか、蝕むのか、はたまた術者の周りにいる人々を不幸にするかもしれない。使う場合はそれ相応の覚悟がいる。
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新選組(プロフ) - 繭姫さん» 指摘していただき、ありがとうございます(*^^*) (2017年1月9日 6時) (
レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
繭姫(プロフ) - 設定の養父の平仮名の名前のとこ、(あきひろ)だと思いますよ。横から失礼しました。 (2017年1月8日 15時) (レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 鏡燐さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。間違いを指摘していただきありがとうございます。これからも間違いや脱字等などございましたら、ご指摘お願いします (2016年7月19日 15時) (レス) id: 99972413c8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡燐(プロフ) - あの、４ページの薬研の時間２０分ですよ３０分ですと、厚か、平野になりますよ！更新頑張って下さい (2016年7月10日 6時) (レス) id: d132965d79 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 風月 羽鶴さん» 二日目、ですと？！ (2016年4月11日 23時) (レス) id: 56b4a7f52f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新選組 | 作成日時：2015年9月20日 17時
